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散歩の二百三話 アオの強さはどれくらい?

 アオが武道大会に参加するのは問題ないのだが、辺境伯夫妻はちょっと心配していました。


「うーん、確かにアオは普通のスライムではないとはいえ、そんなにも強いのだろうか?」

「せっかくパールちゃんともお友達になれたのに、何かあったらと思うと」


 辺境伯夫妻の言う事はもっともです。

 アオの見た目はただのスライムだし、更には普通のスライムよりも小さいもんね。

 という事で、実際にアオの強さを見てもらおうという事になりました。

 武道大会の受付を済ませた翌日の朝、訓練のタイミングでアオの動きを確認して貰います。

 先ずは、いつもの格闘訓練です。

 ここ暫く、アオはパールに魔法を教えるのにつきっきりだったので、格闘訓練はしていませんでした。

 

「とう、せい、やー!」

「は、速い。これがスライムの動きなのか」

「信じられない速さですわね」

「アオちゃんすごーい!」


 シロとアオが組手をして見せると、とんでもない速さで動くアオを全員がびっくりしながら見ています。

 フィーナさんとパールは、アオの速さにとても喜んでいました。

 シロとアオはこれでも速度を抑えて動いているので、まだまだこんなもんじゃないんだよね。


「アオは基本的に前衛で戦います。体当たりも強いですし、多くの魔法を使いこなします」

「魔法障壁もとても固いですよ」

「あの光景をみれば、アオの魔法障壁がとても固いのがよくわかるよ」


 僕達が見ているのは、アオがフランとホルンの放つ魔法を魔法障壁で防いでいる所だ。


「「えーい」」


 ちゅどーん、ちゅどーん、ちゅどーん。


 フランとホルンがアオに向けて頑張って魔法を放っているが、アオは余裕の表情で二人の魔法を防いでいた。

 辺境伯様も、アオの魔法障壁の固さに感心していた。

 そして、早朝訓練は終了です。


「まだアオは力をかなり抑えています。こんなものでどうでしょうか?」

「いや、アオの力は凄いな。スライムの概念が覆りそうだよ」

「アオは特別強いですから。パールも、これからの成長次第でかなり強くなりますよ」


 屋敷に入って朝食を食べる皆を見ながら、辺境伯様はアオの能力を認めていました。

 因みに、アオはパールの側で何か話していました。


「ねえ、アオちゃんは何て言っているの?」

「うーんとね、パールちゃんはまだ小さいからいっぱい食べていっぱい動いたら、凄いスライムになるよって言っているよ」

「パールはまだ赤ちゃんスライムだもんね。いっぱい食べて大きくならないとね」


 すっかり仲良くなったフィーナさんとシロが、アオとパールのお喋りしている内容を聞いています。

 パールが凄いスライムになるのは、まだまだ先ですね。

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