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散歩の百九十九話 皆で勉強タイム

 翌朝の訓練から、僕達はフィーナさん付きの護衛に剣術を教わります。

 たまたまフィーナさんも最近剣を習い始めたばかりだというので、全員で基礎から教わります。

 因みに、アオは僕達から少し離れた所でパールに魔法の使い方を教えています。

 

「皆さん身体能力が優れていますけど、力任せに剣を振るわないようにして下さいね」

「「「「「「はい」」」」」」


 先ずは木剣を使用しての素振りの練習です。

 早く振らないで、ゆっくり振っていきます。


「いっち、にい、さん、しい」

「そうです、そうです。腕だけでなく体全体を使って木剣を振って下さい」

「下半身も意識して下さい」


 腕だけで木剣を振りそうになるので、中々難しい。

 暫くは素振りをきっちりとやらないと。


「有難う御座います。素振りでもこんなに大変なんですね」

「本当にためになりました」

「やはり冒険者であるので、素振りの大切さを理解されています」

「それだけでも、とても大きな成果です」


 タオルで汗を拭きながら、僕とスーは護衛の女性兵にお礼を言います。

 とにかく継続して、早く次の段階に進まないと。

 フィーナさんは、シロ達と共にアオとパールの所に行ってどんな感じか話をしています。

 パールの魔法訓練は、良い感じに進んでるようです。


 そして朝食後は、フィーナさんは勉強タイムです。

 そういえばフランとホルンにキチンとした勉強をした事がなかったので、全員で勉強をする事にします。


「うーん、これでいいかな?」

「できたよ」

「お、ホルンは大丈夫だな。フランは少し違うから直してみよう」


 読み書き計算だけでも確実にできる様に、フランとホルンには基礎から教えてきます。

 二人ともまだ幼いので、ゆっくりと教えていきます。


「スーお姉ちゃん、出来たよ」

「あら、シロちゃん早いわね。フィーナも頑張りましょうね」

「うー、負けないもん!」


 そして意外や意外、シロは計算が大得意だった。

 同じ歳のシロに先を越されて、フィーナさんのやる気に火が付いた様だ。


「やはり競争相手がいると、自分の力が分かって良いわね」

「シロの頭の良さは自分も知らなかったので、僕にとっても良い発見になりました」


 辺境伯夫人様と皆の勉強の様子を話し合っているけど、シロは直感が鋭いから計算系が得意なのかもしれない。

 同期のライバルの出現に、辺境伯夫人様もにんまりとしていた。


「フィーナにも良い影響が出ているので、シュンさんが我が家に滞在している間は一緒に勉強をさせましょう。ついでだから礼儀作法の勉強もさせましょうね」

「申し訳ありません。よろしくお願いします」


 スーなら礼儀作法の勉強を教える事はできるけど、僕にはちょっと難しい。

 ここは辺境伯家の皆さんのご厚意に甘えさせて頂こう。

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