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散歩の百九十五話 辺境伯邸に泊まることに

 挨拶も終わったし贈り物も渡せたので、辺境伯家への用事は終わりです。

 と、ここでフィーナさんがスーに質問をしてきました。


「スーお姉様は、どんな所に泊まっていたの?」

「主に冒険者用の宿とかで、移動中は街の宿に泊まったわ」

「じゃあ、今日はフィーナのお家に泊まっていって!」


 おおう、フィーナさんが満面の笑みで辺境伯家に泊まってと言ってきたぞ。

 すると、辺境伯夫人もフィーナさんの話に乗ってきた。


「そうね。そもそも遠くから贈り物を届けてくれた方を宿に泊まらせるなんて、辺境伯家の名折れです。皆さんも我が家に泊まってくださいな」

「申し訳ありません。宜しくお願いします」

「お手数をおかけします」

「何も悪い事はないわ。直ぐに客室の準備をしなくちゃ」


 ここで断るのも相手に悪いので、僕とスーは顔を見合わせて頷いて申し出を受ける事になった。

 辺境伯夫人様も、僕達の話を聞くとニッコリとして部屋を出ていきました。

 うん、明日以降はきちんと宿をとろう。

 と、ここでフィーナさんからスーにあるお願いが。


「スーお姉様、もし良かったら明日一緒に薬草採取に行きませんか?」

「ええ、良いわよ。ギルドマスターに手紙を渡さないといけませんし、どっちにしても冒険者ギルドに行くわ」

「「「「わーい」」」」


 何故かフィーナさんと共にシロ達も両手をあげて喜んでいたけど、これで明日の予定は確定です。

 北の辺境伯領ではどんな依頼があるのか確認をしたいし、ついでに色々確認しておこう。

 客室は夕食後に案内されるそうなので、先に食堂に案内されました。


「「「わあ、すごーい!」」」

「折角遠くからお客様が来たんだ。この位は当然だ」


 食堂には、とても豪華な食事が用意されていた。

 なんとアオ用の食事も用意してあった。

 辺境伯様、お気遣い頂きありがとうございます。

 早速頂きながら、今後の事を話します。


「スーお姉様は、この後はどうするのですか?」

「依頼をこなしながら、武道大会を見たいと思っているわ」

「シロは武道大会に出るよ!」

「フランも!」

「ホルンはスーお姉ちゃんと見てるの」


 先ずは、北の辺境伯領で行われる武道大会を見るのが一番の目的です。

 シロとフランに加えて、アオも武道大会に出るつもりです。

 

「武道大会は一ヶ月後だ。その間は、我が家に泊まると良い」

「そうね。既に街の宿は埋まりつつあるし、ちょうど良いわ」

「そうだよ。スーお姉様のお話もいっぱい聞きたいよ」


 そして、辺境伯様一家に押し切られる形で、辺境伯様の屋敷に逗留する事になった。

 お金を払うと言ったけど、いらないとまで言われてしまったぞ。

 流石にタダでは心苦しいので、何かお手伝いをするようにしよう。

 こうして、北の辺境伯領の初日は終了です。

 因みに、フィーナさんはスーとシロと一緒に寝ていました。

 今夜は夜遅くまでお喋りかな?

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