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散歩の百七十八話 子爵領に到着

 色々あった男爵領から三日目、お昼前に北の辺境伯領への経由地である子爵領に到着です。


「「おっきー!」」

「二人とも、身を乗り出しすぎて馬車から落ちるなよ」

「「はーい」」


 子爵領に近づくと、大きな湖が街道沿いに広がります。

 湖に日差しが反射してキラキラしているし漁をしている漁船も見えて、とても幻想的な風景です。

 フランとホルンは馬車から身を乗り出して、大きな湖に大興奮です。

 流石に危ないので、僕が二人の体を支えます。

 そんな二人の姿を、馬車の乗客も微笑ましく見ています。


「ほほほ。お嬢ちゃん達、この湖では釣りもできるんじゃよ」

「「おおー、釣りやりたーい!」」


 乗客のお爺さんがフランとホルンに釣りもできると言ったので、フランとホルンのテンションは更に高くなっています。

 男爵領で散々な思いをしたから、ここで少し気晴らしをしても良いだろうな。

 こんな感じで、僕達は子爵領の馬車乗り場に到着です。


「おお、人が凄い多いね」

「「いっぱーい」」

「あんなに大きな湖がある観光地だからね。はぐれないように、手を繋ごうね」

「「「はーい」」」


 馬車乗り場から既に多くの人が歩いているので、僕達は迷子にならないように手を繋いでいます。

 馬車の御者から案内看板に沿ってあるけば湖に着くと言われたのだが、先ずは腹ごしらえからです。


「魚料理のお店もあるな」

「おさかな食べる!」

「ホルンも!」

「じゃあ、看板の出ているお店に入りましょうね」

「「やったー!」」


 という事で、オープンテラスのある食堂で昼食を食べます。


「はい、焼き魚定食だよ」

「「「良い匂い、美味しそう!」」」


 特産の魚を焼いた物に、パンのセットが出てきました。

 早速、シロ達は魚をほぐして食べています。


「「「美味しいー!」」」

「良かったね、ゆっくりと食べてね」


 魚が新鮮なので、ただ焼いて塩をふっているだけなのにとても美味しいなあ。

 シロ達もばくばくと魚を食べていて、スーも三人を眺めながら魚を食べていました。

 アオにも僕から魚を分けているけど、とても美味しそうに食べています。


「いやあ、久々に美味い料理に当たったな」

「そうですね。簡単な料理ですけど、素材の良さが引き出されていました」

「「「満足!」」」


 食後のお茶を飲みつつ、皆で話をしていました。

 生すぎず、かといって固くならず絶妙な焼き加減だったなあ。

 だから、この店は繁盛しているのだろう。


「この後は釣り体験できる所に行くけど、もう魚は食べない?」

「「「もっと食べる!」」」

「だよね」


 美味しいものなら、いくらでも食べられるからなあ。

 シロ達も、まだまだ食べる気満々です。

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