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散歩の百六十三話 ギルドマスターと副団長への挨拶

 辺境伯様の次は、ギルドマスターとたまたま冒険者ギルドに来ていた副団長と話をします。


「お前らは南の辺境伯領の時に、レッドスコーピオンとやった事があったな」

「はい、ってあの司祭ってまさかレッドスコーピオンと繋がりが!」

「ああ、そうだ。レッドスコーピオンの幹部だな。資金集めの為に、今までがめつい事をしていたらしいぞ」


 ギルドマスターがいきなりレッドスコーピオンの事を話してきてびっくりしたけど、まさか聖職者がレッドスコーピオンの幹部だったとは。

 スーも、この話を聞いてかなりびっくりしています。


「更には、悪魔を召喚して東の辺境伯領を我が物にするつもりだった様です。違法に集められた子どもは、悪魔召喚をする為の生贄だった様ですね」

「僕達が奴隷市場で子ども達を助けたので、不完全な悪魔召喚をせざるをえなかったんですね」

「その通りだ。強引に集めていた資金も、組織への送金と違法に子ども達を集める為に使われていた様だ」


 副団長も、ちょっと表情を固くしながら僕に話をしてきた。

 犯罪組織と教会が繋がっていたのもあったので、内心はかなり複雑な様子でした。


「教会内の人間主義を掲げる組織はどうなりますか?」

「全員が悪ではなさそうだが、犯罪組織との繋がりが確認されたので取り調べを受けている。まさに教会の存続の危機だな」

「でも、今ならまだ教会が立ち直せると思いますよ」

「私もそう思っている。王都にいる幹部も、真剣に事の対応に当たっている様だ」


 教会もこの問題に全力で取り組んでいるそうなので、僕もスーも一安心です。

 ここは、教会の自浄作用に期待しましょう。


「あと、北の辺境伯領の冒険者ギルドマスターに書状を書いた。届けてくれ」

「ありがとうございます」

「お前らの事を面白おかしく書いてあるぞ」

「流石にそれは勘弁して下さい」


 ギルドマスターが、少し笑いながら渡してきた書状を受け取った。

 僕達は面白い存在じゃないのですから。


「我々も代わりの司祭があと少しで着くので、それを見届けたら王都に帰還する」

「副団長にも色々とお世話になりました」

「世話になったのはこちらの方だ。王都に着いたら、是非とも大教会に寄ってくれ。歓迎しよう」


 聖騎士団が東の辺境伯領に到着した事で、一気に事態が動いたもんな。

 聖騎士団も、本当にお疲れ様です。

 王都に到着するのは年末頃なので、その頃には挨拶できるかもしれないな。


「「「もぐもぐもぐもぐ」」」


 因みに、ギルドマスターと副団長との話し合い中、アオは僕とスーと共に話を聞いていたけどシロとフランとホルンはお菓子に夢中でした。

 ここは三人とも大人しくしていたと思っておこう。

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