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散歩の百六十二話 辺境伯様への挨拶

 出発前に色々な所に挨拶に行きますが、今日は辺境伯様の屋敷に行って辺境伯様に挨拶に行きます。


「シュン達には本当にお世話になったな。私としてもこのまま辺境伯領に残って欲しいが、それは難しいのは分かっているよ」

「そうですね。スーの目的もありますので、私達は旅を続ける予定です」


 応接室で辺境伯様と話し合いますが、辺境伯様からも東の辺境伯領に残ってくれと言われてしまった。

 といっても、辺境伯様も僕達が東の辺境伯領に残るのが難しいと分かっていたけどね。

 すると、辺境伯様から一枚の書状を渡されました。


「北の辺境伯宛の書状だ。君達の事が書いてある。渡してくれるかな?」

「はい、お預かりします」


 南の辺境伯様と同じく、東の辺境伯様も僕達の事を記した書状を渡してくれた。

 本当に有難いです。

 と、ここで辺境伯様がスーにもう一つの書状を渡してきた。


「またもや、北の辺境伯のお嬢さんから書状が届いたよ」

「ふふ、早く会いたいと書いてありますね。待ちきれない様です」

「早く会ってやると良いだろう」

「はい、私もそう思います」


 スーと知り合いの北の辺境伯様の娘さんから、またもやスーに早く会いたいという書状が届いていた。

 スーも、仕方ないといいつつとっても嬉しそうな表情をしています。

 随分と、北の辺境伯様の娘さんはスーの事を慕っているんだな。


「北の辺境伯領では夏から秋になるが、ちょうど武道大会が行われるらしいな。興味があったら参加すると良いだろう」

「確かに面白そうですね。どこまでできるか分かりませんが、試してみようかなと思います」


 詳細は分からないけど、確かに武道大会は面白そうだ。

 シロ達は、自分から参加したいと言い出しそうだぞ。

 こんな感じで、辺境伯様との話し合いは終了です。

 シロとアオとフランとホルンは辺境伯様の屋敷で保護されている子ども達と遊んでいるので、僕とスーは皆の様子を見に行きます。


「あら、シュンさんとスーさんではないですか。話し合いは終わったのですか?」

「はい、終わりました」

「あの、シロちゃん達は大人しくしていますか?」

「ふふ、静かにドアを開けてね」


 僕達がシロ達のいる部屋に向かうと、ちょうど部屋の中から先代奥様が出てきた。

 先代奥様が静かにしてと言っているので、何かなと僕とスーはゆっくりと部屋のドアを開けます。


「「「すー、すー」」」


 部屋の中では、保護されている子どもと共にシロ達もお昼寝をしていました。

 どうも一緒に遊んでいて疲れてしまった様です。


「ぐっすりと寝ていますね」

「起こしたらかわいそうだから、もう少し寝かせて上げましょう」

「そうですね」


 僕とスーは、静かに部屋のドアを閉めました。


「あの子達も随分と明るくなったわ。大きくなるまで責任をもって面倒をみるわ。フランとホルンの事をお願いね」

「はい、分かりました」

「大切に育てます」

「じゃあ、私達はお茶にしましょうね」


 こうして僕達は、寝てしまった子ども達が起きるまで先代奥様とお茶をして過ごしました。

 保護された子ども達とは、また顔を合わせたいな。

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