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散歩の十二話 市場でお買い物

「わあ、人が一杯だね」

「ほら、はぐれないように手を繋いでね」

「はーい」


 という事で、夕食までの時間つぶしに市場に来ています。

 夕食の買い出しもあるのか、沢山の人が市場を行き交っている。

 僕はシロがはぐれないように、手を握ってやった。

 シロもこちらをニコリとして見上げている。


「パンが売っているな、いくつか購入しておくか」

「シロ、このパンがいいな」


 食料はまだあるけど、パンは少なかったから買っておこう。

 ついでに調味料もあったので、いくつか買っていく。

 珍しい果物もあるなあ。買っておくか。


「あ、リボンが売っているよ」

「シロのおしゃれの為に、いくつか買っておくか。何色が良い?」

「赤と青と黄色!」


 シンプルなリボンなので、いくつかあってもいいと思った。

 早速赤のリボンでポニーテールにしてあげたら、シロはご満悦の様でニコニコとしている。

 そういえば買わなければいけないものがあったので、通り沿いの服屋に向かう。


「いらっしゃいませ」

「この子の服と下着を見繕ってくれますか?」

「可愛らしい妹さんですね。畏まりました」


 応対してくれた店員さんにシロが連れられて行くのを見て、俺は俺で服と下着を見繕う。

 女性物が多いけど、男性物もあったから買っておこう。

 

「シュンお兄ちゃん、着替えたよ!」

「お、綺麗な服だな。汚さないように冒険しない時に着るようにしようね」

「うん!」


 シロは真っ白なワンピースを着ている。

 髪の色に合っていて、とても似合っている。

 何故かシロの頭の上に乗っているアオも、嬉しそうに揺れている。


「この子用の冒険で使うバッグを持たせたいのですが、何か良いものはありますか?」

「冒険者に限らずマジックバッグがお勧めですが、汎用の物は少し高価です」

「汎用じゃないものだと、どのような物がありますか?」

「魔法使い用ですか?」


 魔法使い用のマジックバッグって何だろう?

 汎用の物と何が違うのかな?


「魔法使い用のマジックバッグは、魔法使いのみ使えます。魔力が使えない人も多いのですが、構造が簡単なので値段が安めです。汎用の物は誰でも使える分とても構造が難しいので、とても高価です」

「成程、そのような違いがあるんですね。僕とシロは魔法が使えるので、魔法使い用のバッグでお願いします」

「うーん、それでも百万ゴールドはするのよ」

「有難うございます。では、頑張ってお金を貯めますね」

「じゃあ、今日は服をお買い上げね」

「宜しくお願いします」


 良いことを聞けたので、シロ用のバッグは依頼をこなして買うようにしよう。

 今は僕のアイテムボックスがあるので、不便はしないだろう。

 という事で、今日は服を買うことにした。

 

「ふふふーん」

「シロ、ご機嫌だね」

「新しい服だからね!」


 良い時間になったので、僕達は宿屋に帰る事に。

 新しい服を着てご機嫌のシロの手を握って、僕は宿に戻った。

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