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散歩の百十九話 教会へ進撃開始

 食事も終わり、子ども達は一足先にお休みタイムです。


「「「おやすみなさい」」」

「疲れているのだから、ゆっくり寝るのよ」


 子ども達が僕達に向かってバイバイしてきたので、スーが子ども達の頭を撫でながら見送っていた。


「フランとホルンは先に寝るか?」

「まだまだ」

「大丈夫だよ」


 僕の質問に、フランとホルンはシロとスラちゃんと遊びながら全然平気と答えていた。

 シロもご飯を食べて元気いっぱいなので、この後どうしようかなと思った時だった。

 パーティルームに一人の騎士が走り込んできたのだ。


「お館様、教会で何やら動きがあるようです」

「そうか、遂に動き出したか」


 教会を監視していた騎士の報告に辺境伯様が頷くと同時に、僕達も立ち上がった。

 冒険者達も商店街の人々も、それぞれ武装していく。

 フランもホルンも、僕達について行くつもりだ。


「総員、着替えて直ぐに出発するぞ」

「「「はっ」」」


 聖騎士も直ぐに動き出して、パーティルームを出て行った。

 そして辺境伯様も、僕達に声をかけた。

 

「屋敷の玄関に集合しよう。これからの事を伝える」

「はい」


 辺境伯様の話に僕達は頷いて、皆と共に屋敷の玄関に向かった。

 

「遂に奴らとの戦いか。奴らには、色々と邪魔してくれたお礼をたっぷりとしてやらないとな」

「そうね。まさか花見祭りにも押しかけてくるとは思わなかったわ」

「捕らえられていた子ども達の事もあるし、ここはキッチリとお仕置きしてあげないとね」

「最早教会とは言えないし、街にとっても有害でしかないわね」


 女性冒険者達に実行委員長の娘さんが話をしているけど、ならず者を集めているだけでももう教会は機能不全と言って良いだろう。

 だが、国と教会は別組織で簡単には立ち入る事が出来ないのが悩みだった。

 しかし、今回は教会の騎士団である聖騎士が味方についている。

 僕達も思いっきり動ける訳だ。

 僕がそんな事を思っていたら、辺境伯様と聖騎士団が玄関にやってきた。

 先代様と先代奥様は、辺境伯様の奥様と共に万が一に備えて屋敷で待機しているという。


「待たせたな。この後我々は教会に向かうが、あくまでも聖騎士団の手伝いというスタンスになる。指揮権は聖騎士になるので注意してくれ」

「「「おう!」」」


 僕が思った内容で、辺境伯様が皆に注意をしていた。

 皆も勿論という感じで、辺境伯様に答えていた。


「よし、それでは教会に向かうぞ」

「「「おー!」」」


 こうして辺境伯様の掛け声を合図にして、僕達は一斉に教会に向かったのだった。

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