散歩の千百八十七話 大聖堂で奉仕活動の準備です
僕たちを乗せた馬車はゲス枢機卿の屋敷から大聖堂に到着し、僕たちは順に大聖堂に入ります。
すると、少し驚く事が起きたのです。
「皆様、ようこそ大聖堂へ」
「「「「「せ、聖教皇猊下!?」」」」」」
何と、聖教皇猊下が娘さんの押す車椅子に乗りながら僕たちを出迎えたのです。
これには、僕たちもかなりビックリしました。
「ほほほ、まだ無理はできん。それこそ、娘に怒られるからな。朝のミサのみ行うことにしたのだよ」
「任期がもう僅かなので、できるだけの事をやるのだと聞かないのですよ」
娘さんは苦笑していたけど、それでも表情はかなり明るかった。
やはり、聖教皇猊下が元気になったのはとても大きいのだろう。
すると、王妃様が聖教皇猊下に耳打ちした。
もしかしたら、今朝のゲス枢機卿の屋敷での対応を説明しているのかもしれない。
さてさて、僕たちもお祈りをしたら炊き出しの準備を進めないとね。
「あっ、今日はウサギさんとかは離れて見ているね」
「こっちに来ないんだね」
「でも、もふもふで可愛いね」
炊き出しの準備をしていると、昨日僕の側に集まってきたウサギなどは遠くから僕たちを見ているだけだった。
因みに、昨日僕に懐いたリスはシマシマの体からシマちゃんと名付けられた。
そのシマちゃんと共に、アオがウサギたちの所にぴょんぴょんと寄って行った。
うん、あちらは任せて良いですね。
聖騎士と共に遊撃班も準備を進め、今日はシロ、フラン、ノア君で対応することになった。
治療班も既に準備を進めていて、教会の聖職者と共に打ち合わせを行っていた。
トントントントントン、トントントントントン。
「久々に、身体能力強化魔法無しで炊き出しの準備をしています」
「いや、それでもシュン様の包丁速度はかなりの速さです……」
僕と一緒に料理を手伝っているトリアさんが思わず苦笑し、同じく料理を手伝っているジョディーさんもうんうんと頷いていました。
一時間くらいすればそこそこ魔力も回復するはずだけど、大聖堂の聖職者も炊き出しの仕込みを手伝ってくれているのでとっても助かります。
また、僕たちはひたすら食材を切る係で、実際の味付けは大聖堂の聖職者が行います。
どんな味付けなのかとっても楽しみなので、後で教えて貰いましょう。
異国の料理って、どんなものなのでしょうね。
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