散歩の千百八十話 怒涛の半日が何とか終わりました
すると、今度はアオとシロが応接室の中に入ってきました。
「悪い人は全部捕まえたよ! 怪しい物も、アオが回収してくれたよ!」
「うむ、ご苦労じゃ」
アオも大丈夫だとアピールしていたし、王妃様も満足そうにしていました。
改めて、ヒョードル様と話をする事にしました。
「身内の恥を晒し、本当に申し訳ありません。我々も、出来る限りの確認はしたのですが……」
「数は少ない方と言えよう。それよりも、明日以降の話をしないとならぬ」
「ご配慮頂き、誠にありがとうございます」
ヒョードル様が僕たちに頭を下げたところで、改めて話をする事になりました。
「本来ですと、明日は聖教皇猊下との面会を予定しておりました。しかしながら、この様な状況では難しくなっております。そこで、皆様方による治療を兼ねたお見舞いという形をとらせて頂きたいと思っております」
「あの状況では、明日一日は絶対安静じゃろう。妾たちも、可能な限り協力をするのじゃ」
聖教皇猊下は、出血多量のために直ぐには動くことができない。
他の高位聖職者も忙しいため、下手に色々と動かない方がいいでしょう。
「また、お気づきかと思われますが、ゲス枢機卿の屋敷はとんでもない悪の波動に包まれている為、下手に近づく事は出来ません」
「妾達も、それは実感しておる。ただ、手が無い訳では無い。明日、少し試してみたいことがあるのじゃ」
どうやら、王妃様には何か考えがあるみたいだ。
とはいえ、今日はもう魔力が限界だし、王妃様も無理はしないようだ。
「また、皆様の身の安全は我々が全力でお守りいたします。皆様自身が物凄くお強いのは分かりますが、それでも警備はつけなければなりません」
「妾達も、認識はしておる。守られていると、周囲に見せる必要もあるのじゃ」
「ご配慮頂き、誠にありがとうございます」
この辺は、僕もよく分かっています。
なんにせよ、先ずは明日の予定について確定しました。
「怒涛の半日でした……」
「そうか? 妾は、この位は起きるかもと予測しておった。なんせ、あのゲス枢機卿がいる聖都なのじゃからな」
夕食時に、ヘロヘロな僕たちに対して王妃様は平然としていました。
どちらかというと、僕たちは浄化しまくって疲れていたのかもしれません。
そして、割り当てられた部屋に行くと、僕たちは疲れからかあっという間に寝てしまったのでした。




