散歩の千百六十六話 今日宿泊する建物を作ります
暫くして、聖騎士の詰所に行っていたザンギエフ様達が教会に姿を現しました。
一緒についていったアオも、若馬に乗って戻ってきましたね。
「王妃様、ゲス枢機卿一派の聖騎士を拘束しました。この者共も、詰所の牢屋に連行します」
「うむ、頼むぞ」
ザンギエフ様は、部下に指示をしてしおしおになった司祭をはじめとする面々を連行していった。
うーん、こう見るとかなりの
そして、王妃様はアオとシロに別の指示を出しました。
「アオとシロは、馬に乗ってこの町に潜んでいる犯罪者を捕まえて来るのじゃ。詰所に連行すれば良いじゃろう」
「直ぐに行ってきます!」
アオとシロは、王妃様にビシッと敬礼をしました。
馬も頑張るぞと張り切っているので、きっと大丈夫ですね。
さてさて、ここで一つ問題が発生しました。
「すみません、本日は何処に宿泊すれば良いですか?」
「その、皆様方がご宿泊なされるとは全く聞いておりませんでして……」
シスターさんの回答を聞かなくても、僕は何となく回答が予想できました。
何せ、司祭は僕たちを殺そうとしていたのです。
わざわざ僕たちが宿泊する準備など、あの司祭はしていないでしょうね。
「シュンよ、この教会の横に土魔法で一軒家を作るのじゃ。どうせシュンのことだ、家具なども取り揃えているじゃろう」
王妃様は、フフッと不敵に笑っていました。
この辺りは、流石の洞察力ですね。
強度と警備上の安心を考えるとドーム型にして、中は食堂、お風呂、寝室を四つ作りましょう。
僕は、さっそく教会の空いているスペースに移動しました。
えーっと、ここがこうで、これがこうで……
シュイン、シュイン、シュイン、ズゴゴゴゴ……
「「「「「わあ、土のお家だ!」」」」」
フランたちは、さっそく土で作った家の中に入っていった。
うん、強度もバッチリですね。
取り敢えず、家具や魔導ランプなどを設置しないと。
「シュンさん、私たちも手伝います」
スーたちも、魔導具設置などを手伝ってくれた。
トイレも水洗型の魔導具だし、お風呂も魔導具です。
流石に扉などは作れなかったので、布などで仕切っていきます。
「こんな凄い家が作れるなんて、流石です」
「というか、もはや普通に住めるレベルですね……」
魔導具を設置しながら、ケーシーさんとテルマさんは少し唖然としていました。
リアーナさんとシャーリーさんも、うんうんと頷いていますね。
「フランはこっちの部屋!」
「ホルンはこっちなの」
「ヴィヴィは、パパと一緒がいいな」
フランたちは、既にどの部屋で寝るのか色々と動いていました。
さて、僕は魔導コンロを使ってみんなの料理を作りましょう。




