散歩の千百六十五話 他のならず者も捕まえます
僕たちは、ならず者達をノックアウトして紐で拘束していきます。
馬が外で倒したならず者達も、念の為に縄で拘束しましょう。
「お兄ちゃん、しおしおになった人たちも拘束するの?」
「念の為にしておこう。急に暴れ出す可能性もあるからね」
「はーい!」
魔獣化の薬を飲んだ司祭たちも、シロたちがぐるぐると縄で拘束します。
さて、僕はシスターさんたちが拘束されている物置に行かないと。
おや、物置の中に一つだけ殺気の気配がするね。
では、念の為に魔法障壁を展開してからっと……
ガチャ。
「えーい!」
ガシッ、くいっ。
カラン、カラン……
「おっと、危ないですよ」
「痛っ!? 離せ、離せ!」
物置を開けた瞬間、一人のシスターさんがナイフを手にしながら突っ込んできたのです。
僕は、シスターさんの手首を掴んで後ろ手にして捻ります。
すかさず鑑定魔法を発動すると、ナイフを手にしたシスターさんはやはりゲス枢機卿一派でした。
暴れて危ないので、大人しくしてもらいましょう。
シュイン、もわーん。
「離せ……すぅ」
睡眠魔法でぐっすりと寝てもらえれば、暴れる心配はないですね。
縄で拘束して、これで完了です。
「他の方は、怪我などは大丈夫ですか?」
「はっ、はい!」
他の人シスターさんたちは、我に返って返事をしていました。
念の為に治療をしたけど、特に問題なさそうですね。
拘束したシスターさんを念動で浮かべて、他の拘束した者と一緒に並べます。
「なっ、し、司祭様!? 何て姿に……」
「こ、これは一体……」
そして、解放されたシスターさんたちは、しおしおになった司祭を見るなり悲鳴に近い声を上げたのです。
想像を超えた、ショッキングな光景ですね。
「これが、悪の力を欲した者の末路じゃ。己の限界を超えた力を欲し、ほんの一瞬力を手に入れても結果としてこうなるのじゃ。これが、ゲス枢機卿が、人神教がばら撒いている負の薬の結果じゃ」
王妃様は、解放されたシスターさん達にあれこれ説明していました。
解放されたシスターさんたちは、最初この高貴な女性は誰だろうと疑問に思っていました。
しかし、王国の王妃様と知るや否やひれ伏せんばかりでした。
そして、司祭たちが犯した罪を聞いて、再び驚愕したのでした。
悪いことは、いつかバレて大きなしっぺ返しが来てしまいますね。




