散歩の千百三十九話 王妃様と共に奉仕活動を始めます
翌日は、せっかくということで王妃様も含めた奉仕活動を行うことになりました。
予定では今日聖教皇国からの使者が到着するはずなので、ついでに教会で会うことにします。
「でも、本当に使者は到着するのでしょうか?」
「今のところは、大丈夫らしいぞ。確かに、どこかの馬鹿の妨害を受けているらしいのじゃ」
王妃様曰く、王国手前の町に到着しているそうです。
しかし、ゲス枢機卿一派は堂々と王国への使者を妨害しているとは……
因みに、トーリー様は捕縛したものの護送について打ち合わせをしているそうです。
ということで、早速みんなで教会に向かいましょう。
「王妃様、お久しぶりにございます。エミリア様の結婚式以来ですな」
「司祭様も、お変わりなさそうじゃのう」
教会に着くと、出迎えてくれた司祭様と王妃様がにこやかに話をしていました。
その間に、いつも通りに奉仕活動の準備をします。
すると、王妃様から僕にある指示が入りました。
「シュンよ、今日の炊き出しは少し豪勢にせよ。妾が許可する」
王妃様から、年末の王都での奉仕活動を基準にしてとの指示が入りました。
それなら、焼きおにぎりに加えてスパイスに漬け込んだ焼肉を提供しましょう。
スープに使うお肉も、ワインに漬け込んだものを使ってみましょう。
ジョディーさん、トリアさん、シスターさんも、このラインナップなら大丈夫だと言ってくれました。
焼肉のタレは前に奉仕活動用に作ったものがあるし、この辺はケーシーさんとテルマさんにお願いしよう。
シュイン、ぴかー!
「どーかな? 元気になったかな?」
「すげーな。若様、ありがとうな」
「わーい、良かったね!」
治療班は既に動いていて、今はケントちゃんがアオを抱いて治療していました。
町の人も、張り切っているケントちゃんにニコニコですね。
「ケントよ、その調子じゃ。将来の辺境伯として、民のことをよく知ることが大切じゃぞ」
「はい、おばあさま!」
王妃様も、頑張っている孫にニコニコですね。
ケントちゃんは幼いのに町の人に絶大な人気があるし、きっと良い辺境伯様になれるはずです。
「うーん、やっぱり暇だねー」
「ブルル」
そして、遊撃班のシロと馬はかなり暇そうにしていました。
暫く徹底的に巡回して不審者を捕まえたし、やることが少ないみたいです。
安全なのは、とても良いことだと思いますよ。
こんな感じで、奉仕活動の前半戦は進んで行きました。




