散歩の千百三十八話 王妃様が辺境伯領に来た理由
改めて、王妃様が改めて説明してくれました。
「ゲス枢機卿一派が、王国の領土に言及した発言をしたのじゃ。聖教皇に立候補している存在が他国に言及しておるので、王国としても一言言わないとならぬ。残念ながら、スーはまだ大きな発言は難しい」
王妃様の言うことも、何となく分かります。
王家に復帰してまだ日が浅いスーだと、そこまで強い発言はできないかも。
王妃様だと、発言力が半端ないからなあ。
「数年前じゃと、妾が動くのは難しい状況じゃった。今は、ジェフの他に、マリアやスーもおる。外戚として、ケントやマイクもおるのじゃ。妾に万が一のことがあっても、王家が揺らぐのはないぞ」
王家の直接の子どもは王太子様と息子のジェフちゃんだけだったし、外戚もケントちゃんだけだったもんなあ。
この状況だと、王妃様も下手に色々と動けないよね。
スーも色々と公務ができるようになったし、ジェフちゃんも勉強を頑張っているもんね。
「さて、妾は立派なことを言ったものの顔を拝むとしよう。ふふふ、とても楽しみじゃ」
王妃様、またまた悪人の笑い方をしていますよ。
そして、王妃様は何故か赤ちゃん二人を僕に預け、エミリア様とトーリー様と共に辺境伯領の軍の施設に向かいました。
「今日は巡回以外やることがないから、巡回部隊以外は屋敷にいようね。巡回部隊も、交代でやりましょう」
「「「「「はーい」」」」」
ということで、僕とスー以外は順番に町を巡回することになりました。
因みに、ケーシーさんとテルマさんは仕事が山積みの辺境伯様のサポートに行きました。
サボったら怒っていいとエミリア様に言われているし、既に辺境伯様のサポートを経験しているもんね。
「「あぶー」」
ペシペシ、むにゅー。
「シュンさんは、相変わらず赤ちゃんや子どもに好かれますね」
「ふふ、そうですわ。とても、楽しそうですね」
スーとトリアさんは、楽しそうに僕の顔で遊ぶマイクちゃんとランちゃんを見て和んでいました。
赤ちゃんは何でも興味津々だし、このくらいはしょうがないですね。
オムツは替えて、お乳はマリア様がしてくれました。
「お義母様、お帰りなさいませ」
「うむ。ふふ、良いことが分かったのじゃ」
そして、夕方になって王妃様たちが屋敷に戻ってきたのだけど、王妃様は何故かとても良い笑みをしていました。
うん、何があったというか、何をしたのかを聞くのはとても怖いですね。




