散歩の千百十三話 みんなで孤児院に行きます
翌日は、予定通り孤児院に行って子どもたちに会いにいきます。
シロ、アオ、ノア君は馬に乗って町の巡回をするんだけど、先に馬に乗った状態で孤児院に行くことになりました。
ケントちゃんも一緒に行くことになりました。
ケントちゃんは、よく孤児院に行って子どもたちと接しているそうです。
ちなみに、エミリア様は屋敷に残って色々やることがあるそうです。
辺境伯様は、マリア様の監視下でのお仕事です。
「「「「「わあ、お馬さんだ!」」」」」
馬と一緒に孤児院に行くと、孤児院の子どもたちは大はしゃぎです。
馬も、何だか子どもたちにドヤ顔でいますね。
「今日はね、シロちゃん、アオちゃん、ノア君が馬に乗って町を巡回するのよ。だから、先に挨拶に来たのよ」
「「「「「そうなんだ!」」」」」
スーが色々と説明すると、子どもたちは直ぐに納得してくれました。
では、教会に行ってシスターさんに挨拶をしましょう。
「皆様、本当にお久しぶりです。皆様のおかげで、立派な孤児院が完成しました」
シスターさんに挨拶すると、シスターさんも僕たちを快く出迎えてくれました。
教会の床なども綺麗に張り替えが終わり、とても綺麗になっていますね。
ちなみに、孤児院を解体した時に出てきた女神像は、再び孤児院に納められたそうです。
「じゃあ、巡回に行ってくるね!」
「行ってきます」
「「「「「いってらっしゃーい!」」」」」
巡回に行くシロたちを見送り、僕たちは改めて孤児院に向かいます。
孤児院の子どもたちは、颯爽と馬を乗りこなすシロたちがとってもかっこいいみたいですね。
「凄いわ、あのボロボロだった孤児院がこんなにも綺麗になったのね」
「とても頑丈にできているし、これならこの先もずっと建っているわ」
ケーシーさんとテルマさんも、孤児院建設に携わったからとても感慨深そうですね。
とっても立派な孤児院だし、子どもが増えても大丈夫ですね。
「しかし、あのスーさんがまさか王女様になるだなんて。本当に驚きました」
「こうして、皆さんのおかげで王女になることができました。本当にありがとうございます」
スーは、孤児院担当のシスターとにこやかに話をしていました。
孤児院建設などで、一緒に活動した仲だもんね。
「ふふーん、フランはCランク冒険者になったんだよ!」
「「「「「おおー!」」」」」
そして、フランがドヤ顔で孤児院の子どもたちに冒険者カードを見せていました。
孤児院の子どもたちも冒険者登録していて、薬草採取などの依頼を受けているそうです。
孤児院の経営状況も良好で、町の人からの寄付も十分にあるそうです。
あの孤児院倒壊事件は、やっぱり大きな衝撃だったみたいですね。




