散歩の千百三話 教会で奉仕活動の準備をします
身支度を整えて、馬車に分乗して屋敷から教会に向かいます。
護衛の兵もつくのだが、教会に着いたらこの人たちが僕たちを出迎えてくれました。
「おっ、きたな」
「はは、豪華な服を着ているな」
「スーはお姫様みたいなドレスだな。確か、王女様になったんだっけな」
西の辺境伯領で一緒に活動していた冒険者が、僕たちに話しかけてきました。
貴族や王家になった僕たちを、以前と変わらずに接してくれます。
こういうことは、とっても嬉しいことですね。
「皆さん、今日はお手伝いを宜しくお願いします」
「「「「「お願いします!」」」」」
「おう、任せておけ。昨日の馬鹿のことは、俺たちも実際に見たからな」
スーとちびっ子たちが代表して挨拶をすると、冒険者も威勢よく返事をした。
スーとケントちゃんは、特に厳重に警備をしてくれるそうです。
ではでは、早速奉仕活動の準備を始めましょう。
「おお、シュンとスーではないか。昨日は大変なところを見せた。私たちも、できる限り手伝うぞ」
時々司祭様も僕たちに話しかけてくれたけど、どうやら昨日のゲス枢機卿関連の対応でとても忙しいようだ。
とはいえ、この多種族の西の辺境伯領で多くの領民から尊敬を受ける司祭様やシスターさんたちを攻撃することは、ある意味自殺行為だろうね。
そんなことを考えながら、僕は冒険者に声をかけました。
「今日はたくさんの人たちが来ますか?」
「おう、たくさんくるぞ。なんせ、あの収穫祭で大活躍したシュンたちが来たんだ。あの馬鹿な聖職者の件と合わせて、町中の噂になっているぞ」
おお、マジですか。
確かに、既に治療班には多くの人が並んでいた。
アオも料理を手伝える雰囲気ではないし、リアーナさんとシャーリーさんも治療に回っている。
うん、ここは身体能力強化魔法を使いつつ、ジョディーさんとトリアさんの力を借りないといけない。
シュイン、ストとトトトトトン。
「相変わらず、シュン様の料理は凄まじいですわ。以前よりも早くなっています」
「私もいつも料理の手伝いをするんですけど、シュンさんの料理はとんでもないです」
トリアさんとジョディーさんは、時々僕を見ながら仲良く話をしていた。
とはいえ、今日は周囲を気にするほどの余裕はなかった。
遊撃班はシロとノア君に任せ、辺境伯兵や冒険者もついていた。
うちの馬もやる気になっているし、こちらも暫くはお任せですね。




