散歩の千七十六話 新年一発目の奉仕活動です
今日は、新年一発目の奉仕活動を大教会で行います。
僕たちはもちろんのこと、王妃様、ジェフちゃんも一緒に参加します。
赤ちゃんのマリアちゃんがいるので、王太子妃様は不参加です。
「頑張るぞー!」
「「「「「おー」」」」」
ジェフちゃんの掛け声に、ミラちゃんも含めたみんなが元気よく返事をしていました。
ジェフちゃんも、段々とみんなを引っ張るようになってきたね。
孫の成長に、王妃様も思わずニンマリです。
もちろんスーも治療に加わり、いつものリアーナさんたちも側についています。
今回からシャーリーさんも治療に復帰するし、体制は万全です。
因みに、コリーナちゃんとレンちゃんはいつの間にか若馬に乗っていて、シロとノア君と共に不審者の取り締まりに参加していた。
シュイン、ストトトトトン。
「やっぱり、シュンさんとアオちゃんの料理は桁違いに凄いね」
「あの二人を真似しちゃ駄目だね。安全確実に料理しないと」
今日は、最初だけテルマさんとケーシーさんも炊き出しの仕込みを手伝ってくれた。
アオもジェフちゃんの護衛につくので、僕たちも急いで炊き出しの仕込みをしているだけですよ。
最近はジョディーさんもとても料理が上手になったし、いい感じで手伝ってくれた。
今日はそこまで凝った料理は出さないし、配膳も簡単にできるものにします。
「流石に、ホルン以外の小さい子に料理は早いですね」
「料理を体験させるのは良いかもしれませんが、本格的なものはまだですね」
たまたま近くに来たスーと色々と話をしているが、意外とヴィヴィも良い線をいっているんだよね。
ただ、ホルンとヴィヴィは治療班でも必要な人材だし、あっちもこっちもってことにはいかないですね。
「あっ、スリを見つけましたわ!」
「見つけた!」
完全に戦闘系に能力が振り切っているコリーナちゃんとレンちゃんは、このまま遊撃班になる可能性が高いですね。
ただ、お転婆になるのだけは避けたいなと思ってもいました。
「子育てとは、中々ままならぬものよ。妾も、エミリアの子育てには随分と苦労したのじゃ」
珍しく、王妃様が遠い目をしていました。
王女なのに武神の如く強いエミリア様は、きっと小さい頃から超お転婆だったのでしょうね。
確か、臨月なのに西の辺境伯様をジャイアントスイングでぶん投げたらしいし。
その時エミリア様のお腹の中にいたケントちゃんは、天真爛漫だけどお転婆じゃなくて本当に良かったと思いました。




