表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ化】異世界のんびり散歩旅  作者: 藤なごみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1075/1117

散歩の千七十五話 臨時ベビーシッター

「じゃあ、行ってくるね!」

「「「「「いってらっしゃーい!」」」」」


 ジェフちゃんの近習候補の面接がない時は、シロとアオは引き続き軍と共に町の巡回を行っていた。

 若馬も巡回にだいぶ慣れてきて、犯罪者の気配とかをアオから教わっているという。

 コリーナちゃんとレンちゃんも一緒に町の巡回をしたいと言っていたけど、もう少し大きくならないと駄目だね。

 それに、今は勉強するのが優先です。

 ということで、今日もみんなは勉強中です。


「僕は、お仕事頑張ってくるね!」

「「「「「いってらっしゃーい」」」」」


 ジェフちゃんは、スーと一緒に新年の公務に行ってきます。

 王族のしての義務でもあり、新年だから暫くは忙しいでしょうね。

 僕も、仕事に戻りましょう。


「あぅ」

「あの、何でこんなことになっているのでしょうか……」


 現在僕は、マリアちゃんを抱っこ紐で抱っこしながら仕事をしています。

 王太子様も公務で、王太子妃様も王妃様と共に公務です。

 必然的に赤ちゃんのマリアちゃんはお留守番なのですが、たまたま僕が抱っこしたら離れなくなっちゃいました。

 お世話係の侍従に預けようとすると泣き出すし、ベッドに寝かせようとするとグズります。

 仕事をしないといけないので、やむなくこんな姿です。

 執務室にいるお世話係の侍従も職員も、もはやなすすべなしって表情ですね。


「シュン様は、赤ちゃんのお世話もとても上手ですから……」

「そうですよね、他の子どものお世話も上手ですね」

「今日はそんなに仕事はないですし、ゆっくりやりましょう」


 侍従も職員も、もうこんなことを言っています。

 マリアちゃんはというと、ご機嫌で僕の顔を触ったりワタワタしたりします。

 時々おむつを替えたりミルクを飲ませたりするけど、眠ることなく元気いっぱいです。

 こうして、暫くマリアちゃんを抱っこしたまま公務を続けていました。


 ガチャ。


「あらあら、こっちにいたのね」

「あー!」


 お昼前になり、王太子妃様が執務室に入ってきました。

 マリアちゃんも、お母さんを見つけて手を伸ばしていますね。

 マリアちゃんを王太子妃様に渡し、ようやく解放されました。


「シュンさんに抱っこされて、とっても楽しかったのね」

「あー!」


 王太子妃様に、マリアちゃんは手をワタワタさせながら元気よくアピールしていました。

 微笑ましい光景だなと思っていたら……


「すー、すー」

「あらあら、遊んでもらって疲れちゃったのかしら」


 あれだけ大騒ぎして寝なかったマリアちゃんが、あっという間に寝てしまったのです。

 やっぱり、お母さんは偉大ですね。

 侍従も職員も、流石だと王太子妃様を見ていました。

 この後、マリアちゃんはぐっすりとお昼寝をしていたそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ