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散歩の百七話 フランとホルンの魔法の特性を確認

 ちょんちょん、ちょんちょん。


 うん?

 何だ何だ?

 誰かが僕の頬を突っついているぞ。


「うん? アオか。何かあった?」


 何とか眠りから目覚めると、眠っていた僕の頬を突っついているのはアオだった。

 まだ明け方には早い様だけど、何かあったのかな?

 すると、アオは触手で上をちょんちょんとさしていた。


「くすん、くすん」


 ああ、どうやらホルンが悪夢で目を覚ましてしまったようだ。

 寝た時は熟睡していたから大丈夫だと思ったけど、いきなりはダメだったか。

 スーは未だ寝ている様なので、僕が二段ベッドの上へハシゴに乗って上がった。

 

「ぐー、ぐー」


 どうもシロも爆睡しているようだ。

 おへそ丸出しで寝ているぞ。


「ホルン、こっちにおいで」

「くすん、うん」


 べそをかいているホルンを抱き寄せて、僕はベッドから降りて椅子に座りながらホルンをあやしていく。

 心が落ち着く聖魔法があれば良いのだけど、今の僕には未だ使えない。

 十分ほど抱っこをするとホルンは落ち着きを取り戻したのか、またすやすやと寝始めた。

 そのまま僕の寝ているベッドにホルンを連れて行き、短いながら二度寝に入った。


「そんな事があったんですね。気付かないで申し訳ないです」

「ホルンちゃん、ごめんね」

「ううん、大丈夫。お兄ちゃんが抱っこしてくれたから、いつもよりも眠れたの」


 翌朝、皆が起きた時にホルンの事を話した。

 一緒に寝ていたのにホルンの夜泣きに気が付かなくて、スーとシロはしょぼんとしていた。

 僕だって、アオに起こされなかったらホルンの夜泣きに気が付かなかったよ。

 当のアオはというと、任せろって感じでふよふよとしていた。


「おお、アオが何かあったら教えてくれるって」

「暫くはアオにお願いするか。すまんな」


 アオは、僕の返答に全く問題ないと触手をふりふりしていた。

 という事で、当面はホルンとアオがセットで寝る事が確定です。


「「「おはよーございます」」」

「お、おはよう」

「うむ、おはよう」


 朝食を食べたら、いつもの早朝練習です。

 既に女性冒険者グループと獣人グループが、宿の裏庭でストレッチをしています。

 シロとフランに加えて、朝食を食べて元気を取り戻したホルンが挨拶をしています。

 今日もカレーの仕込みとかがあるので、魔法訓練や簡単な戦闘訓練で済ませます。


「ホルンは聖魔法特化型ですね。聖魔法を使った身体強化も出来る様です」

「「おお!」」


 やはりというか、ホルンは天使族だけあって聖魔法が使えた。

 だけど魔法を使うのはまだまだなので、今日は魔力循環を行うのみです。

 ホルンはシロとフランとアオと一緒に手を繋いで、仲良く魔力循環を行なっています。

 確か複数人が手を繋いで魔力循環をするのって、結構難しいはずだよな。

 シロとアオはともかくとして、フランもホルンも軽々と複数人での魔力循環を行なっているぞ。

 うーん、もしかしたら二人とも将来は大魔法使いになるかもな。

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