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散歩の千六十七話 新たな近習候補の面接

 翌日から、本格的にジェフちゃんの新たな近習候補の面接が始まりました。

 と言ってもこの時点で王妃様の面接を受けるものは、最初から問題ないと分かっていた貴族家になります。


「シロも、アオと一緒に面接に行ってくるね!」

「「「「「頑張ってね!」」」」」


 どうやら、一人決まりそうな人がいるらしく、シロはアオと共に王妃様と王太子様がいる面接部屋に向かいました。

 ジェフちゃんたちは、シロとアオを張り切って見送っていますね。


「さあ、新しい子が来るかもしれないから、みんなはこんなに凄い勉強をやっているんだと見せてあげないとね」

「「「「「おー!」」」」」


 僕がちびっ子たちに声を掛けると、ジェフちゃんたちは元気の良い声を上げていました。

 この分なら大丈夫だと思いつつ、僕は王太子様の執務室に向かいました。


 カリカリ、ペラペラ。

 カリカリ、ペラペラ。


 いまは不在の王太子様がやりやすいように、書類をどんどんとチェックしていきます。

 ところが、仕事を始めて僅か三十分したところで僕の通信用魔導具に連絡が入りました。


「えーっと、無事に合格したからシュンも確認するようにと。すみません、王太子様のところに行ってきます」

「「「お気をつけて」」」


 僕は、王太子様の執務室の職員に声をかけてから部屋を出ました。

 もっと面接に時間がかかるかなと思ったけど、面接用の部屋に入ると直ぐにその人が良い人だと分かりました。


 ガチャ。


「失礼します。あっ、副団長さん」

「やあ、シュン」


 何と、面接を受けていたのは聖騎士団の副団長さんでした。

 僕も前からお世話になっていて、もちろんシロとアオもよく知っています。

 そして、シロとアオはジェフちゃんよりも少し年上の女の子と仲良く話をしていました。

 金髪のセミロングヘアで、教会関係者らしくシスター服を着ています。


「元々、副団長の娘をジェフの近習へと考えておった。しかし、副団長は子爵じゃ。上位貴族ではないと、騒ぐ馬鹿がおる。だが、この方法なら全く問題ないのじゃ」


 王妃様の話を聞く限り、子爵家と男爵家からも何人か近習を入れたいと思っているみたいです。

 どっかの誰かが騒ごうとも、ぐうの音が出ないレベルでの手続きです。

 僕から見ても、副団長さんの娘さんは全く問題なさそうです。

 それに、奉仕活動の時に一生懸命お手伝いしていたのを見たこともあります。

 なので、もしかしたらジェフちゃんたちも直ぐに気がつくかもしれないね。

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