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散歩の千六十六話 更にちびっ子が遊びにきます

 午前中はこんな感じで過ぎていき、午後はヴィクトリー男爵家からセーラさんとケインちゃんも屋敷に遊びに来ていました。


「「「キャー!」」」

「「アンアン!」」


 ケインちゃんは、さっそくガイちゃんとブレアちゃんと応接室内をトテトテと元気よく歩いています。

 赤ちゃん狼二頭も、楽しそうに一緒に走っていますね。


「うにゅ……」

「今のところ、とても元気そうで安心したわ。この子も、息子の良い相手になって欲しいわ」


 セーラさんは、リリスちゃんをニコリとしながら抱っこしていいました。

 ルーシーさん曰く、リリスちゃんはお乳も良く飲んで健康状態もとてもいいそうです。

 母子ともに治療の必要がなく、とても安心しています。


「その、なんと言いましょうか。シュン様とスー様の屋敷は、デヨーク伯爵様の屋敷よりも遥かに心地よいと感じております。使用人もとても良い人が多く、それでいてとても能力が高いと思います」

「王女様が住む屋敷ってのもあるし、シュンとスーは使用人の意見を取り入れて改善もしているわ。二人はとても大変な地位にいるけど、そんな二人のことを使用人は支えたいと思っているのよ。傍若無人に振る舞う主人の屋敷とは、全然違うでしょう」


 ルーシーさんとセーラさんはお互いに意見を交わしていますが、デヨーク伯爵家ではこの様な行為自体あり得なかったでしょう。

 僕たちは、何かちょっとしたことでも言って欲しいと思っています。

 それに、小さな子が多いってのも影響しそうです。


「権威のある方が良く来られますから、私たちもしっかりとしないといけないけと思っております」

「逆に言うと、そういう権威のあるものが来たいと思える場所がこの屋敷と言えるわ。ふふ、どうやらちょうど権威のある方がこられたようですわね」


 ルーシーさんとセーラさんがお互いにニコリとすると、新たなお客様が応接室にやってきました。

 事前に、午後になったらやってくると言っていた人たちです。


 ガチャ。


「こんにちはー!」

「お邪魔しますわ」

「うにゅ」


 やってきたのは、ジェフちゃん、王妃様、マリアちゃんです。

 すると、幼児三人と小狼二頭が王妃様のところにトテトテと歩いていきました。

 王妃様と幼児三人は顔見知りなので、知っている人のところに行ったみたいですね。

 すると、ジェフちゃんがあることを教えてくれました。


「あのね、マリアちゃんがちょっと動いたんだよ!」

「「「「「すごーい!」」」」」


 生後半年を過ぎているのもあり、どうやらマリアちゃんがずりばいを始めたみたいです。

 シロたちも、マリアちゃんの成長に大喜びですね。

 他人の成長を喜べるのも、とても良いことだと思います。

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