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散歩の千六十二話 新年の国民向けの顔見せ

 王城の謁見の間から王宮のバルコニーに移動して、新年の国民向けの顔見せを行います。

 去年は最初は下級貴族のところにいて、途中から魔獣関連で上位貴族のところに行ったんだよね。

 今年はシロもガード君もいるし、最初から最後まで下級貴族のところにいる予定です。

 因みに、悪意のあるものを弾く特殊な魔導具は、今年も順調に稼働しています。


「「「「「わー!」」」」」

「すごーい! たくさんの人がいるよ!」

「わあ、凄いね!」


 バルコニーに出て、シロとガード君だけでなく僕もびっくりしました。

 昨年より更に多くの人が王宮の庭に集まっていて、王族に声援を送っていました。

 マリアちゃんの顔見せもあるので、余計に盛り上がっているのでしょう。

 もちろん手荷物検査は厳重に行われていて、うちの馬も検査所の警戒をしていました。

 時々ナイフを持った暴漢が現れて検問所を強引に突破しようとしても、うちの馬に蹴り飛ばされてノックアウトされていました。

 僕の探索魔法でもシロの直感でも特に危ない気配はないし、今年の一般参賀は何事もなく平和に終わりました。

 僕、シロ、ガード君は王家や主だった貴族とともに王城の応接室に移動します。

 他の貴族は、用事がなければこれで解散になります。


「ほぼ、トラブルなく終わって何よりだ。ガードに関しては法衣男爵にしてもいいのではという意見もあったが、父親の起こした事件直後というのもあり名誉爵位とした。まあ、そのうち普通に功績を挙げるだろう」


 陛下は、お菓子をもぐもぐと食べながら裏話を教えてくれました。

 僕たちを睨んでいて結果的に連行された貴族も、まだ名誉爵位だから暴発しなかったのでしょうね。

 それに、ジェフちゃんのお友達候補に応募することすらできない貴族だし、きっと今頃は厳しい尋問を受けているはずです。

 この後は、僕とスーはジェフちゃんたちちびっ子と共に勉強部屋に移動します。

 そして、ガード君の件を説明します。


「ガード君が、この前の奉仕活動でとても頑張ったから名誉男爵になったよ。みんな、おめでとうって言おうね」

「「「「「すごーい! おめでとー!」」」」」

「あ、ありがとう……」


 僕がみんなに説明すると、一気に盛り上がりました。

 ガード君が照れながら名誉男爵の短剣を見せると、更に盛り上がります。

 純粋に祝福しているし、みんなとても仲がいいよね。

 さてさて、この中にいったいどんな子が増えるのかな。

 僕もスーも、とても楽しみにしていました。

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