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散歩の千五十九話 新年の謁見が謁見が始まります

 他にも知り合いの貴族と挨拶をするけど、僕も貴族の知り合いが増えたなぁ。


「「「じー」」」


 すると、やはりというか僕に敵意の視線を浴びせる貴族がいました。

 しかも、数人が固まって僕のことを見ています。

 僕がスーや王族と親しいことを、本人は面白くないのでしょう。

 僕的には何で自分が王族から距離を置かれているか自己分析して欲しいけど、本人はそんなもの一切気にしないだろうね。

 当然ながら、各辺境伯様や軍人貴族はその貴族の視線に気が付いています。

 ここは謁見の間なので、多くの貴族に警戒を抱かせるだけだけだと思いますよ。


「静粛に。これより陛下が入場されます」


 係の人のアナウンスで、僕たちは一斉に臣下の礼をとります。

 僕に睨みをきかせていた貴族も、少し悔しそうな表情をしてから臣下の礼をとりました。

 程なくして王族の方々が入場し、陛下は玉座に座りました。


「皆のもの、面を上げよ」


 陛下の声で、僕たちは顔を上げます。

 陛下はぐるりと謁見の間に目を通した後、新年の挨拶を始めます。


「新しい年になり、こうして皆と顔を合わせられることを嬉しく思う。昨年は改革を進めるにあたり、過去に不正をしていたものの摘発もあった。変化に戸惑うものもいるだろうが、歩みを止めてはならない。現状維持は、緩やかな衰退だ。国の発展を進めるためにも、常に歩き続けなければならない」


 陛下は、改革の必要性と今後の展望を進めていました。

 軍の改革はかなり進んでいて、今年は本格的に王城内の改革を進めることになる。

 無駄を省いて効率良い行政にしないといけないけど、既得権益にしがみつく貴族との争いが本格的になりそうです。

 でも、そういう貴族は突付けばボロボロと不正が出てきそうです。


「国外に目を向ければ、今年は聖教皇国で聖教皇選挙が行われる。我が国にも影響があるだけに、注視して臨まなければならない。既に聖教皇国よりスーザンとヴィクトリー子爵への招待が来ておるが、更に数人同行させる。また、聖教皇選挙に伴い国内の警戒も強化する」


 ゲス枢機卿一派の動向も警戒しないとならないし、人神教にも警戒が必要です。

 既に年末にゲス枢機卿一派が王国で悪さをしているし、今後も何か起こるのは避けられなさそうです。

 僕たちが聖教皇国に行った際、ゲス枢機卿一派がどの様な対応をしてくるのかは分かりません。

 分かっているのは、身に火の粉が降りかかったら、全力で振り払うことだけです。

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