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散歩の千五十八話 謁見の間に移動します

 応接室には、他のちびっ子たちも集まってきました。

 それぞれ、しっかりと新年の挨拶をしています。

 そろそろ謁見の時間なので、僕たちは謁見の間に移動しちびっ子たちは勉強部屋に移動します。


「あうあう」


 今日は、マリアちゃんも王太子妃様に抱っこされる形で謁見に参加します。

 王太子妃様の肩にはアオが乗っていて、上手に触手を使ってマリアちゃんをあやしていますね。


「謁見が終わったら、みんなでガード君のお祝いをしてあげましょうね」

「「「「「「はーい!」」」」」」


 勉強部屋に行く面々に、スーはニコリとしながら話しました。

 もちろん、ちびっ子たちも元気よく返事をしています。

 実際には謁見が終わったら新年のお披露目があるんだけど、そこまでは時間がかからない予定です。


「うう、緊張するよ……」


 一方、ちびっ子たちと別れて謁見の間に行くガード君は、慣れていないことなのでかなり緊張していました。

 謁見時の作法などは一通り説明しているし、実際にやってみたら上手にできていました。

 とはいえ、本番はたくさんの貴族が集まっていてとっても緊張します。


「シロも一緒にいるから大丈夫だよ!」

「うん、そうだね」


 こういう時、シロの明るさに助けられます。

 ガード君は、シロに手を繋いでもらい表情に明るさが戻りました。

 僕も隣にいるし、きっと大丈夫ですね。

 謁見の間に到着すると、ガード君にとって力強い援軍が待っていました。


「ガードよ、儂も隣にいるから大丈夫じゃ」

「ありがとう、お祖父様」


 ガード君の母方の祖父であるホーネット男爵が、任せろと言わんばかりの表情でガード君に話しかけました。

 ホーネット男爵には、事前にガード君が表彰されると伝えています。

 更に、僕たちの知り合いの貴族が周りにやってきました。


「シュン、新年おめでとう」

「シュンは、今年も忙しそうだな」

「王国内に限らず、国外にも行くのだからな」


 南、東、北の辺境伯様が、にこやかに僕に声をかけてくれました。

 僕の場合は、一箇所に留まらずにどこかに行っていることが多いんだよね。

 でも、旅もとても楽しいし、快適な旅になるように事前に色々と準備を整えます。

 その他にも色々な貴族が僕に挨拶をする中、ガード君がシロの後ろに隠れて警戒している貴族がいました。


「じー」

「おいおい、流石に今日は何もしないぞ。ここで何かやったら大変だ」


 西の辺境伯様がガード君に色々と言い訳をしていたけど、今までやってきたことを思えばしょうがないかと。

 西の辺境伯様は、頑張って子どもに好かれるようにならないとね。

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