表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1057/1078

散歩の千五十七話 いつになったら新婚さんごっこから新婚さんになるの?

「「「「じー」」」」

「「どうした?」」

「「「「何でもないよー」」」」


 玄関でスーと一緒にちびっ子たちを待っていたら、いつの間にかシロ、フラン、ホルン、ヴィヴィが僕とスーを凝視していたのです。

 どうやら僕とスーに関することみたいだけど、何回尋ねても答えてくれません。

 特に問題ないそうなので、そのまま他の面々と共に王城に向かいました。


「「「「「おめでとうございます」」」」」

「うむ、おめでとう」


 王城に着くと、直ぐに応接室に案内されました。

 シロたちは、ノア君も含めて陛下に元気よく挨拶をしています。


「お父様、お義母様、新年おめでとうございます」

「うむ、おめでとう」

「スー、おめでとうね」


 スーも、陛下と王妃様ににこやかに挨拶をします。

 王太子様、王太子妃様、ジェフちゃんにも挨拶をします。


「「「「「「おめでとー!」」」」」」


 ちびっ子たちも、お互いに元気よく挨拶をしています。

 そして、挨拶が終わったところでシロが王妃様にあることを聞いてきたのです。


「王妃様、シュンお兄ちゃんとスーお姉ちゃんはいつになったら新婚さんごっこから新婚さんになるの?」

「「「新婚さんごっこしていたよ!」」」

「ふむ、それは重大な問題じゃのう」


 王妃様もニコリとしながら返事をしていたけど、最近は僕とスーも新婚さんごっこって言われるようなことはしていないはずです。

 僕とスーは、なんだろうとうーんと首を傾げちゃいました。


「あのね、朝もスーがシュンの服を直していたんだよ」

「手をつないで、一緒に歩いていたの」

「二人で、ニコニコしていたよ」


 フラン、ホルン、ヴィヴィがあーだこーだ言っているけど、どうやら僕とスーは屋敷の中で無意識のうちに色々やっているみたいです。

 そういえば、各地を回って王都に来た時に散々ツッコまれてスーが顔を赤くしていたっけ。


「もはや、新婚夫婦ではなく熟年夫婦じゃのう。聖教皇国から戻ってきたら、本格的に二人の結婚の予定を考えなくてはならないのう」

「「「「おおー!」」」」


 王妃様も、少し呆れた感じで話をしていますね。

 僕の爵位関連の話が出てくるのは、聖教皇国からの帰国後の話です。

 これは決定事項なので、僕にもどうしようもありません。


「先ずは、みんなで無事に聖教皇国から戻って来るのを優先事項とするのじゃ」

「「「「「はーい」」」」」


 何故か、ジェフちゃんまでシロたちと一緒に手を挙げています。

 僕も、目の前の課題を片付けないとって思いました。


「はぅ……」

「あう?」


 そして、マリアちゃんを抱っこしていたスーは、フランたちにあれこれ指摘されて顔を真っ赤にしながら俯いていました。

 あの、今更だと思うのは気のせいでしょうか。

 マリアちゃんも、俯いているスーのことを不思議そうに見ているよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ