散歩の千四十九話 会議も何とか終了です
「デヨーク伯爵という制御不能な奸臣が行ったこととは言え、王国貴族が一歩間違えれば大惨事を引き起こしかねないことをした。余から教皇猊下に謝罪しよう」
そして、陛下は教会へのフォローも忘れません。
無差別テロだったから、貴族も教会聖職者も関係なく被害を受けるところだったもんね。
上に立つ人は、本当に大変です。
「いずれにせよ、デヨーク伯爵家一家を厳しく取り調べるように。処分は、新年の謁見で通達する。準備を進めるように」
「「「畏まりました」」」
これで、今日の会議は終了です。
アオは直ぐに王都の巡回に行き、スーも公務があります。
僕は、王太子様と共に執務室に向かいました。
「なんにせよ、昨日はシュンとアオがいたからこそ大惨事を防ぐことができた。ガードもよくやったと言えよう。ガードへの褒美も検討しないとならない」
王太子様は、書類整理をしながら昨日の事件を振り返っていました。
僕やアオはともかくとして、ガード君は咄嗟に魔法障壁を展開するというとてもいい判断をしました。
幼いながら、中々出来ない行動です。
きっと、王太子様も王妃様もガード君を高く評価するでしょう。
「何にせよ、今年大きな行事を終えることができた。年が明ければ、直ぐに忙しくなる」
年末の奉仕活動が終わったのもあり、王太子様は少し落ち着いた感じでした。
僕たちは、もう一回スラム街で奉仕活動をするけどね。
とはいえ、何とか平和に終わったのは良かったです。
年明けして程なくして聖教皇国に行くし、また僕は国外に行くことになります。
みんなと行く旅はとても楽しいんだけど、今回の旅は危険もはらんでいるもんなあ。
安全第一で行動しないといけませんね。
コンコン。
「失礼します」
「お父様、勉強終わったよ!」
「「「終わった!」」」
昼食前のタイミングで、シャーリーさんに連れられてジェフちゃんたちが執務室の中に入ってきました。
昨日奉仕活動を頑張ったので、今日の勉強は少なめみたいですね。
そして、応接セットに座ると今度はカキカキと絵を描き始めました。
昨日何をしたかを描いていて、中々迫力満点な絵になっていますね。
「ジェフちゃんたちも、昨日は積極的に動いて良い経験になりました」
「民と積極的に接するのは、ジェフの成長もかんがえてもとても良いことだ。これからも、様々な経験をさせなければならない」
僕も王太子様も、微笑ましい光景に笑みがこぼれました。
みんな仲良く、元気に成長して欲しいですね。




