散歩の千四十五話 少し休憩タイムです
そんな中、王妃様があることを指示しました。
「アオとシュンのところの馬二頭は、騎士団長のところに行って今後の指示を仰ぐように。流石に、あの若馬に行かせるのは酷じゃろう」
とはいえ、若馬もデヨーク伯爵家の捜索を頑張ったし、良い経験になっていたはずです。
奉仕活動も無事に終わったし、全員一旦戻って少し休んでから行動することにしました。
「「「じゃーねー!」」」
ちびっ子たちも、お互いに元気よく挨拶します。
色々と経験になった奉仕活動みたいですね。
「教皇猊下、途中離脱してしまい申し訳ありません」
「シュンは、やることをしていただけじゃ。逆に、シュンとアオに頼らない奉仕活動が出来て良かったぞ」
教皇猊下曰く、周りの人たちが僕とアオの不在分は頑張ろうと張り切ったそうです。
とってもありがたいことですね。
僕は、周りの人たちにもお礼を言ってから馬車に乗り込みました。
「私も、シュンさんとアオちゃんが不在だとどれだけ奉仕活動が大変なのかと改めて感じました。でも、その分とても勉強になりました」
馬車内で、スーもちょっと疲れた表情ながらもニコリとしていました。
ちびっ子たちも頑張ったとアピールしていて、僕とアオはみんなの頭を撫でて上げました。
ちびっ子たちはちょっとお疲れなので、屋敷に戻ったらお昼寝タイムですね。
こうして、何とか無事に奉仕活動は終わりました。
「おぎゃー、おぎゃー」
「はいはい、ミルクですね」
そして、屋敷に戻ると直ぐに赤ちゃんは元気よく泣き始めました。
お世話は大変だけど、元気みたいでとても安心しました。
使用人たちも順にお世話をしてくれるみたいで、順番決めをしている程です。
「「「頑張ってね!」」」
「「ブルル」」
そして、アオとうちの馬は休憩を取ってちびっ子たちに見送られながらガンドフ様のところに向かって行きました。
うちの馬もデヨーク伯爵家の非道さに頭にきているらしく、犯罪組織を壊滅させようとやる気満々でした。
「じゃあ、みんなはお昼寝ね。赤ちゃんも寝ちゃったから、みんなも休まないと」
「「「はーい」」」
赤ちゃんは、温めたヤギの乳を飲んでオムツを交換するとまたスヤスヤと寝ちゃいました。
今は、いっぱいお乳を飲んでいっぱい寝て体を大きくするのが優先だもんね。
僕も少し疲れたので、お昼寝をすることにしました。
すると、ホルンとヴィヴィが一緒に寝たいと僕の後をついてきました。
この二人も、治療に料理にととても頑張ったね。
赤ちゃんは、さっそくじゃんけんで勝った使用人が面倒をみることになりました。
こうして、夕方までゆっくりとした時間を過ごすことになりました。




