散歩の千三十四話 奉仕活動の準備は順調かな?
スーがガイちゃんとブレアちゃんの面倒をみてくれている間に、今日の炊き出しの準備をしちゃいましょう。
アオも最初は調理の手伝いをしてくれるみたいなので、僕としてもとってもありがたいです。
では、さっそく始めましょう。
先ずは、野菜と肉をカットしないと。
シュイン、ストトトトトトトン。
僕とアオは、身体能力強化魔法を使って一気に野菜と肉を切り刻んでいきます。
肉は、きちんと筋を切って食べやすくします。
ふう、第一弾はこんなものかな?
一分ほど野菜と肉を切っていたら、僕とアオの側に来ていた人がいました。
「「おー、おー!」」
ガイちゃんはベリアさんに、そしてブレアちゃんはスーに抱かれて僕とアオの調理の様子を楽しげに見ていました。
というと、ガイちゃんとベリアちゃんは僕とアオの身体能力強化魔法を使った動きが見えたってことなんだ。
そういえば、この前もベリアちゃんは僕におんぶされながら身体能力強化魔法を使っての調理の様子を見ていたよね。
目がいいってことは、武術をする上でとても大事ですね。
すると、スーが申し訳無さそうに僕にあることを頼んできたのです。
「シュンさん、すみませんがブレアちゃんを預かってもらえませんか? そろそろ治療班の準備をしたいので」
「あー」
既にブレアちゃんは両手を広げて抱っこして欲しいポーズをしていたので、僕はスーからブレアちゃんを受け取って抱っこします。
第二弾の仕込みは既にアオがやっていて、五分もあれば終わるそうです。
僕は、ブレアちゃんを抱っこしたまま治療班の様子を見に行きました。
「アオが来てから治療開始だからね。もう少し待っていてね」
「「「はーい!」」」
ジェフちゃんを始めとする面々は、今の状況をよく理解していました。
素直にアオがするのを待っていて、仲良くお喋りをしていました。
「ちびっ子たちのお守り、すみませんが宜しくお願いします」
「全然大丈夫ですから、シュンさんは気にしないで下さい」
「そうそう。それが、私たちの仕事ですしね」
テルマさんとケーシーさんも、ちびっ子たちの様子を見つつ楽しくお喋りしていました。
リアーナさんはもうそろそろ到着する予定で、スーが戻れば治療班は大丈夫です。
「あっ、また悪者を見つけたよ」
「みっけ!」
「ブルル」
コリーナちゃんとレンちゃんは、また若馬に乗って列に並んだ不審者を見つけていました。
捕まえているのは兵だし、今のところは大丈夫ですね。




