散歩の千二十八話 新しいお友達が増えるかも
今週末に奉仕活動が行われるのだけど、年末の大規模な奉仕活動に向けての事前確認も含んでいます。
なので、人数もそこそこ集めて行うことになりました。
まだ赤ちゃんのルーちゃんの子育てがあるので、王太子妃様は欠席になります。
その代わり、毎度恒例となった王妃様が奉仕活動に参加します。
「今回は、みんなも町の人の為に頑張って活動します。一生懸命やりましょう」
「「「頑張るぞー!」」」
勉強部屋にいるジェフちゃんたちにも、奉仕活動の件を簡単に伝えます。
既に全員奉仕活動を経験しているので、やる気満々の返事をしていました。
初めてみんなが集まった時の少し自信なさげな感じから、気持ちも成長しましたね。
因みに、アオはみんなの護衛を兼ねて側にいる予定です。
そんなちびっ子たちに、少し先の予定を教えることに。
「実は、来年一緒に勉強する人が増える予定です。みんな、仲良くしてあげてね」
「「「おおー!」」」
ジェフちゃんたちと同じ年齢で、問題のない子どもたちを勉強仲間として加えることになりました。
ジェフちゃんの仲間イコール将来の政権の幹部候補なので、もちろん慎重に相手を選ぶことになります。
王太子様と王妃様の面接を受けた上で、アオのチェックも通過する必要があります。
因みに、公募型にして下級貴族にも広く呼びかけることになります。
まあ、問題のある人は多重チェックをパスできない上に要注意人物だとマークされます。
出世できるかは、本人の資質と頑張り次第ですね。
「じゃあ、ルーちゃん、ガイちゃん、ブレアちゃんと遊ぶためにも、頑張って勉強を終えましょうね」
「「「はーい」」」
僕は、みんなにそう告げて勉強部屋から移動しました。
実は、今日はベリアさんと一緒にガイちゃんとブレアちゃんがルーちゃんのところに遊びにきています。
赤ちゃんオオカミは眠気が勝っていたので、屋敷でスヤスヤとお休み中です。
ということで、僕は子育て部屋に一足先に向かいました。
「あうー」
「「ちゃ!」」
そこでは、ソファーで王太子妃様に抱っこされているルーちゃんの側にガイちゃんとブレアちゃんがいました。
ブレアちゃんも最近ちょっとずつ喋れるようになってきて、一生懸命に赤ちゃんを呼んでいます。
「あら、パパが来たわよ」
「「パ!」」
王太子妃様が僕のことを呼んだんだけど、ガイちゃんとブレアちゃんは何故か僕のことをパパと呼ぼうとしているんだよなあ。
ベリアさんは「マ!」とママと呼ぼうとしていて、スーは「ネ!」とお姉ちゃんと呼ぼうとしています。
できれば僕のことはお兄ちゃんと呼んで欲しいけど、今は難しいのかな。
トトトって歩いてきた幼児二人を抱き上げながら、そんなことを思っちゃいました。




