散歩の千二十四話 後半は実戦的な手合わせです
気を取り直して、今度は手合わせを行います。
でも、その前にシャーリーさんに合う武器を見つけましょう。
冒険者ギルドの武器講習と同じく、複数の武器を用意して適正を確認します。
ブン、ブン。
「うん、ショートソードが合いそうですね。振った感覚もいい感じです」
「何だか、とってもしっくりします。シスターなので、メイスなのかなと思ってしまいました」
シャーリーさんは、ショートソードの木剣を振るって感触を確かめていました。
回復もできる剣士で、リアーナさんに近いかもしれません。
後ほど剣の振り方を教えるとして、最初はいつも通り徒手での組手です。
今日は、みんな身体能力強化魔法を少し抑えめにして手合わせします。
「えいえい!」
「わわっ」
さっそく、シロとリアーナさんが手合わせをしています。
突きや蹴りなどを主体にしていて、関節技なども行います。
他の人たちもそれぞれ組手をしていて、いい感じに頑張っていますね。
ボスッ、ボスッ。
「えいえい!」
「そうよ、いい感じよ」
小さなサンドバッグもどきに元気よくパンチをしているのは、この中では最年少のレンちゃんです。
サンドバッグの側で様子を見ているスーも、思わずニコリとしています。
そして、組手の後はそれぞれの武器の練習です。
シャーリーさんには、リアーナさんとスーがついて剣についてあれこれ教えていました。
シュイン、バシッ。
「「ヒヒーン」」
「「「ブルル」」」
そして、うちの馬はシャーリーさんたちの馬に魔法障壁の発動の仕方を教えていた。
アオも一緒になって教えていたけど、守備力が増せばそれだけで安心、ってそうじゃない気がします。
何にせよ、馬自身も主人に負けじと頑張ると言っているらしいので、そのままにさせることにしました。
こうして、今日の早朝訓練は終了です。
「シャーリーさん、お疲れ様です。どうでしたか?」
「お、覚えるのがとても大変でした……」
リアーナさんたちは冒険者として基礎的な訓練を受けていたけど、シャーリーさんは戦闘経験が全くありません。
でも、筋はいいのでこのままいけば順調に進むはずです。
ということで、ここで暫しの癒しタイムです。
トコトコトコ。
「「あうー」」
「「アンアン」」
ガイちゃんたちが、訓練を終えた僕たちのところにやってきました。
遊んで欲しくて、仕方ないみたいですね。
この後は王城に行くのだけど、それまで暫し休憩です。
そして王城に行って王太子様に朝の訓練時の報告をしたけど、うちの馬がシャーリーさんたちの馬を鍛える件はそのまま続けるようにと指示がありました。
お願いだから、やり過ぎだけは注意です。




