散歩の千二十二話 今日の会議は終了です
その他として、西の辺境伯領に着くまで聖騎士団とは別に軍の護衛をきっちりつける予定だそうです。
うちの馬とアオが入れば周囲の安全確認もできるし、僕も広範囲探索魔法を使えば大丈夫です。
ちびっ子たちは、荷馬車で勉強していればいいですね。
王都に残るジェフちゃんたちに負けないようにと伝えれば、ちびっ子たちも負けじと頑張るはずです。
まだ少し寒い季節だから、荷馬車にはこたつを用意しないと駄目かな。
でも、荷馬車にもたくさんの人が乗るから、馬車の定期メンテナンスを兼ねて馬車屋に良い方法がないか聞いてみよう。
取り敢えずは、こんなものですね。
王妃様は教皇猊下と話をするそうなので、僕たちは部屋から出ます。
僕とスーは王太子様の執務室に向かい、シャーリーさんは勉強部屋に戻ります。
各辺境伯様は、それぞれの予定で動き始めました。
「基本的には、人数が多いだけで帝国に行った時とそこまで変わらないだろう。西の辺境伯領から王都に来たことはあるし、その逆だからあの馬は道は分かっているだろうな」
王太子様に打ち合わせの内容報告を兼ねて色々と報告したけど、王太子様はそこまで心配はしていなかった。
少なくとも、西の辺境伯領までは安全に通れるでしょうね。
「あと、同行者のレベルアップは必須だ。シャーリーだけでなく、他の面々もスーの屋敷に呼んで朝の訓練を受けさせよう」
まさかの、みんな強化計画が打ち出されました。
全員知り合いだから、シロやちびっ子たちは張り切ってシャーリーさんたちの相手をするだろうなあ。
治療できるとはいえ、怪我だけは本当に注意しないとね。
その後は、僕は仕事でスーも公務に戻りました。
「「「いっぱい教えるよー!」」」
王城から屋敷に戻り、夕食時にちびっ子たちに明日からのことを教えました。
元気いっぱいな声で返事をしたけど、それだけ楽しみにしているんですね。
屋敷の使用人にも、シャーリーさんたちが来ると伝えています。
「二人も、お姉さんに会いたいかな?」
「「あう!」」
もりもりと離乳食を食べるガイちゃんとブレアちゃんも、満面の笑みで手を挙げていました。
なんにせよ、暫くは賑やかな日々が続きそうですね。




