散歩の千二十話 午後は聖教皇国行きの会議です
昼食を食べて、午後からは聖教皇国へ向かう件での打ち合わせです。
参加者は、僕、スー、シャーリーさん、西の辺境伯様、教会関係者の予定です。
シロとアオは、僕に話を任せて町の巡回を頑張ると張り切って出かけました。
ちびっ子たちは勉強兼お昼寝タイムなので、再び勉強部屋に向かいます。
更に、王家から王妃様も参加します。
「あの、何で他の辺境伯様も参加するのですか?」
「教会関係者も参加するのだ。来年の聖教皇選挙を考えると、教会側の話を聞かないとならない」
東の辺境伯様が、至極当然だと言っていた。
確かに、あのゲス枢機卿が起こした一連の事件を考えると、各辺境伯領で何か起きることも考慮に入れないとならない。
特に、今日は教会の聖騎士団員も参加するらしい。
誰が来るのかなと思っていたら、王妃様と共にとんでもない大物がやってきた。
「皆のもの、待たせたのう」
「ほほほ、王妃様と話が盛り上がってしまったぞ」
何と、ニコニコしながら会議室に入ってきたのは王妃様と教皇猊下でした。
えーっと、教会の聖騎士団員がくるんじゃなかったっけ……
大物の登場に、各辺境伯様やシャーリーさんも思わず唖然としちゃいました。
「儂は、昔聖騎士団員としても働いていた。今も名誉聖騎士団員じゃ」
教皇猊下が飄々と話しているけど、そういうことじゃない気がします。
何にせよ、話し合いのメンバーが揃ったのでさっそく会議を始めましょう。
すると、開口一番教皇猊下がとんでもないことを言ってきたのです。
「シュン、スーよ。聖教皇国に行って馬鹿な振る舞いをするものがいたら、遠慮なく成敗して構わない。現在の聖教皇猊下も、存分にやっていいと仰っておる。人の道から外れたものなど、教会には不要じゃ」
あの、僕もスーも積極的に他人を倒すことはしないですよ。
あくまでも、僕たちに危害を加えようとする人たちを相手にするだけですから。
王妃様も各辺境伯様も、うんうんと教皇猊下の話に同意しないで下さい。
シャーリーさんが、一番戸惑っていますよ。
すると、これまた良い笑顔の王妃様がシャーリーさんにとんでもないことを言ってきました。
「そうそう、シャーリーは毎朝スーの屋敷に行き、己の実力を高めるように。相手を考えるに、自分の身は自分で守れることが必要じゃ」
「か、畏まりました」
シャーリーさんは慌てて王妃様に臣下の礼を取り、王妃様は満足そうに頷いていました。
あの、僕たちは強者育成機関ではないかと思いますけど……
シャーリーさんは聖魔法使いだから、最初はスーに相手にしてもらおう。




