表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/1074

散歩の百話 フランを預かる事に

 話し合いも終わったので、応接室から子ども達のいる大きな部屋に移ります。

 保護された子ども達は着替えも終わっていて、皆で食事をしています。

 子どもの周りを侍従が忙しなく動いていて、さながら小さな保育園って感じです。


「あ、シュンお兄ちゃん、スーお姉ちゃん。おかえり」

「おかえりー」


 僕とスーの所にシロがやってきたけど、あのドラゴニュートの少女も一緒だ。

 今はシロに抱っこされてはなく、仲良く手を繋いでいた。


「ただいま」

「皆で食事ですか? 一杯食べて下さいね」

「「うん!」」


 スーがドラゴニュートの少女に食事の事を言うと、何故かシロも一緒に返事をしてテーブルに戻って行った。

 二人は本当に仲良くなったな。

 ついでだと、アオもシロの頭の上に乗ってテーブルの方に向かって行った。


「お帰りなさい。その顔を見る限り、どうやら打ち合わせは上手く行った様ですね」

「はい。後ほど辺境伯様か先代様から、今後の事について話があるかと思います」

「ええ、楽しみにしておりますわ」


 そして、僕とスーの所には子ども達の面倒を見てくれていた先代奥様がやってきた。

 しかし流石は長年領主である夫を支えてきただけあって、僕とスーの顔色と表情で打ち合わせの結果を当てていた。

 やっぱり、先代奥様は凄い人だ。

 すると、先代奥様がとある提案をしてきた。


「シロちゃんと仲良くなったドラゴニュートの女の子はフランっていうのだけど、見てわかる通りシロちゃんに懐いちゃったのよね」

「もしかして、一緒に面倒を見てくれないかという事ですか?」

「あら、私の考えも読まれちゃった様ね」


 そりゃシロとフランの事を聞かれれば、僕だって何となく分かりますよ。

 まあ、あの二人の仲の良さを見れば、引き離すのはちょっと酷だな。


「スー、良いか?」

「ええ、シュンさんにお任せしますわ」


 スーも問題ないというので、僕の方針は決定です。


「では、フランは私の方で面倒を見ますね」

「お願いしますわ。あの子の所在がわかっていれば問題ありませんし、何よりシュンさんに懐いているシロちゃんを見れば安心です」


 先代奥様からもフランの事をお願いしますと言われたので、僕とスーは早速シロとフランとアオの所に向かった。

 

「わーい、フランちゃんと一緒だ」

「わーい、わーい」


 どうも耳の良いシロとフランに加えて、アオも僕と先代奥様の話を聞いていた様だ。

 一緒になってぴょんぴょんと跳ねていた。

 しかし、今は食事中です。

 他の子もいるから、座って食べましょうね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ