表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
千年生きた伝説の魔女は生まれ変わる〜今世の目標は孤独死しないことなのじゃっ!〜  作者: 君影 ルナ
追い出されたよ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/206

4

 ぽてぽてと歩き続け、一時間程経った。(家庭教師)から逃げ続ける一年を過ごしていたおかげか、少し疲れた程度で収まっている。ワシ、体力付いたのぅ。しみじみと思い耽る。









 さて、やるべきことはまだたくさんあるからの、ぽてぽてと街を歩き続ける。


 屋敷の外に出るのは今世では初めて。やはりどうしても気分が上がるというものじゃな。るんるん気分で歩き続ける。


 もうこうなったら楽しむしかないな。前向きに、前向きにじゃな!


「しかしまずは衣食住をどうにかせねば……」


 『住』は最初のうちは宿屋を使うのも手だが、どうにもお金が必要になる。なんぼかは持たされたとは言え、湯水のように湧き出るわけでもなし。早々に仕事を探さねばならんな。しかし……


「この見た目だと……絶対舐められるな。」


 何たって今日でやっと六歳児じゃからな。ふむ……。


「ならば……」


 まずは服屋へレッツゴー!










「あらあら、一人でどうしたんだい?」


 ちと迷ったが、どうにか服屋へ辿り着いた。ニコニコと笑顔を振りまきながら店主に対応する。


「お姉ちゃんにおつかいを頼まれたのじゃ!」

「そうかい。まあ、ゆっくり見ていきな。」

「はーい!」


 まあ、嘘じゃがの。姉などいない。


 しかし嘘のおかげで怪しまれずに服屋へ入ることが出来た。これからワシには合わないサイズの服を買うつもりなのじゃから、怪しまれないのは好都合。さっさと服を見繕ってさっさと出よう。


「……あ、これ可愛いのじゃ!」

「だろう? それは自信作さ。」

「わあ、すごいのじゃ!」


 よし、これにしよう。ワシの勘がこれだと言っている。


 全体的に茶色、それも裾に向かってどんどん色が濃くなっているフレアワンピース。とても可愛いのじゃ。


「これに合う靴もお願いします、なのじゃ!」

「あいよ。」








「毎度あり!」


 ちゃりん


 ちと痛い出費じゃが、必要経費じゃからの。一式揃えた。ワンピース、靴、靴下、諸々……。


 そして日にちを置いて、今まで着ていた六歳児用の服を売りさばいてしまおう。茫然としながらも服とか諸々お金になりそうなものを全て持ってきたからの。少しは足しになるじゃろう。




 さて、と路地裏へと向かう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ