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バレンタイン短編  作者: strength
4/4

次の日

「おはよう。美咲。告白上手くいったよ」

私は1番の友人である美咲に昨日のことを言った。


「よかったじゃん。で、どっちが告白したの?」

美咲が聞いてきた。やばい。思い出し笑いしそうだ。


「私がしたよ。ずっと前から好きでしたって。で、その後面白かった」 

声が出て震えてきてる。


「何があったん?」

美咲は、至って冷静だ。


「彼氏?祐希に、うん。以外で告白してってフってみたのよ。なんて返ってきたと思う?」

昨日のこと思い出すと面白すぎる。


「さぁ。ふんどしか。チョコかなぁ」

美咲が言った。あれ?美咲もふんどしの線はあると考えてたんだ。そんなにメジャー?ふんどし。


「煮干し。煮干しの出汁で味噌汁一緒に作ろうとかだったのよ。チョコみたいに甘い告白来ると思ったところに煮干しだよ。なんで?ってなってツッコんでしまったわ」 


もう頭の中でバレンタイン=煮干しがスキーマ化されている。スキーマとはざっくりさっぱり言うと経験によって作られる既有知識みたいなものだ。


「あら。それはかわいそうに。でも。煮干しってたしかに面白いわ。告白で煮干しは確かに聞かん。しかもバレンタインの日に。面白い」

美咲もツボに入ってる。


この後煮干し告白が学年中の噂になったことは言うまでもない。


「もう。祐希のせいだからね。今度うんと可愛がってもらうんだから」


私の声は晴れた空に消えていった。


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