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師匠の朝


薄ピンクの系の家具が多い女の子らしい部屋の中、一人の少女がとても気持ちよさそうに眠っている。


「ん、むぅ」

そろそろ起きる時間なのだろうか。少女が軽く身じろぎした時、部屋主の許可もなくドアが開いた。


そこから入ってきた人影はそーっとベッドに忍び寄る。ついには天蓋付きベッドのカーテンをかきわけ、少女の体に手を伸ばした。












「ほら、起きなさい。そろそろ起きないと朝ごはんを食べる暇がなくなるよ。」


朝にとても弱い我が弟子を起こしにくるのが毎朝の日課だ。


「うにゅう、ししょー?」


ぐっ、なんて可愛い鳴き声を出すんですか、この子は。氷魔法をよく使うわけでも無いのに、氷魔法師と呼んでる学校のやつらもこれを聞いたらもうメロメロになるだろうなー。


「はいはい、師匠ですよー。今日は朝から授業が入ってる日だから起きないとだよー。」

「んーー?んっ。」


もうね、寝起きの可愛いのなんの。

抱っこ、とねだるように両手を自分の方に差し出した弟子を起こしてやって、洗面所の方に連れていってやる。


ちなみに、この寝ぼけている時の記憶は弟子にはないらしい。初めてこの寝ぼけた弟子と遭遇した後はどう言ってやろうかと戸惑ったものだが、全く覚えていなかった。

普段のクールな様子も、寝ぼけた時の甘えた様子も、魔法を失敗して悔しそうな様子も、魔法が成功した時のかすかに見える喜びも最高だよ。


もうね、推しが弟子になったので尊い!



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