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彼女

時に何もしたくない時があるが、実際に何もしないと時間を無駄にした罪の意識に押しつぶされそうになる。

でも仕方ないじゃないか、夏休みと称して全国の大学は6週間も教鞭を取ることをやめる。サークル活動もせず趣味も、友達と遊ぶ予定すらもない僕には、ただ暑いだけの季節としか認識できない。秋がもし生き物ならば、あの手この手で誘い出して日本列島に乗っからせたい。まぁ、動物なんか飼ったこともないし、そんな手は始めから持ち合わせてないのだが。

「ああ、早く夏よ終われ」

「本当にそう思う?」

突如、僕専用で親にはノックしてから入るように言ってある部屋の中に、女性の声が生まれ出た。

脳は心臓が停止したと勘違いしてるが、感覚が心拍数の急激な増加を捉えた。気温がただでさえ暑いのに、さらに体が熱くなる。嫌な汗が出る。狭い部屋だからきっと湿度が1%は上がった。

そう、狭い部屋なのだが、その声の主が見当たらなかった。

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