ゴミ箱さん
完結です。オチもない作品になってしました。本当に申し訳ないです…。
黙れという圧力に負けた私はズルズルひきずられて、空き教室へと入れられた。
「先輩、どうしたんですかいきなり。まさか、まだ怒っているんですか?」
「…………」
「あ、あの…?」
「…俺と付き合って。」
「……へ?」
「お前にゴミ箱を投げつけられた時、気がついたんだよ。こんなんじゃダメだって。いつもチヤホヤされて、授業にもろくに出ない、掃除はサボる。そんな俺にバチが当たったんだ。」
「……え」
「優しくしかされなかった俺に、お前はゴミ箱を投げつけることで気が付かせてくれたんだよな。そんな奴は初めてだ。最初はムカついたけど、よく考えたらお前は俺には必要だったんだって。わかったんだ」
「……………」
「……ダメか?俺とは付き合えない?」
そんなシュンとされたって、え。というかなんかすごい誤解されてるよね。でもなんだかんだイケメンに告白されるのっていい気分だな。
「どうなんだよ?」
「あの、いやです。」
「……なんで」
「ごめんなさい。まだ先輩のこと何も知らないですし、正直怖いっていうか…。前はあんなに怒ってたし」
「……それは…。ごめん。でも俺、絶対諦めないから。お前みたいな奴には一生出会えないと思う。ゴミ箱投げつける女なんて」
「……はぁ、だから違いますって。とにかく私はまだ付き合えません、それでは」
「まだ、なんだな?よし、これから毎日休み時間と放課後はずーっと一緒だな」
去る時に何か聞こえた気がするが、なかったことにしよう。
2人が付き合うのは、時間の問題。
お読みいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。