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ゴミ箱さん  作者: 桐壺宮
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出会い

連載ですが、長編になる予定はありません。お願い致します。

私、五味京子17歳はただいまあまりよろしくはない状況になっている。あぁ、 私はいつもそう。どこで間違えたのか。でも、気を強く持てばなんとかなる。なんて自分に言い聞かせても状況は変わってはくれない。そう、まずは整理だ。頭の中を整理しよう。

時さかのぼる事10分前、学校の放課後、私は掃除当番でゴミを捨てに行っていた。結構大きめのゴミ箱をかかえて、「今日の晩御飯はー」なんて考えてるんるん階段を歩いていた。日々の授業の疲れがたまっていた私は、ゴミ捨て場の途中にある中庭が見えた時ふと魔がさした。

(芝生でゴロンとしたいな、いや、でも教室ではみんなの机を雑巾掛けしている友達がいるのだから、ダメダメ、で、でもちょっとなら)

なんてウキウキ考えちゃって、走り出したのが馬鹿だった。うん、確実に何か踏んだのだ。むにゅという感覚に声もなく驚き、ゴミ箱を手放したらしい。結構大きいゴミ箱を。とりあえずそこからどいて、下を見ると見事にゴミ箱が人間の頭に覆いかぶさっていた。もちろん中のゴミも顔面クリーンヒットだったことだろう。

「ご、ごめんなさい前方不注意でしたいや前方不注意じゃなくて下方不注意か?うん?い、いやとにかくゴミ箱とゴミ撒き散らすなんて申し訳ないですっ。」

とっさに謝った。しかし横たわる人間はうんともすんともピクリともしない。

「あ、あのーすみません。」

「………」

「ゴ、ゴミ箱取りますね、失礼しまーす」

「………」

「ゴミも取ります、ちょっと失礼しますよ。」

「………」

「では、ゴミ捨てに行ってきます失礼しました。」

「……うるせぇな。ゴミゴミゴミゴミ何回言ってんだよお前。人が気持ちよく寝てるとこ襲いやがってふざけんな」

ヒー、起きた。起きてしまった。一応謝ったし、ピクリともしないからなかったことにできるんじゃ、なんて思っていた1分前の私を殴りたい。はい、でもなんとか頭の整理はできたぞ。って、呑気に思い出してる場合じゃないか!ここをどう切り抜ける、私。それにしても、綺麗な顔の男の子だな。顔ちっちゃいし、立ったら身長もきっと大きいと思うし、声も…はっ、いけないいけない。

「お、襲ったって人聞の悪い」

「間違ってはないだろうが。踏まれたと思ったら人の頭にゴミとゴミ箱投げつけやがって」

「それはすみませんほんとうにこころからもうしわけないとおもっています。しかしですね、私は決して投げつけようなどと考えたことはございません」

「あ?お前なあ……もういい。お前、名前は?」

「………」

「おい、無視してんじゃねぇ、名前はって聞いてるんだよ」

「ご、ゴミきょうこ、です。」

「…は?ふざけてんのか?」

「ふざけてなんていませんよ、私の名前は五味京子です。」

「…………ふ、はは」

「あ、あなたの名前は?」

「ははは、ふ、はは」

「ちょっと。……いいですよ別に教えてくれなくてもー。ゴミ箱さんとでも呼びますから」

「ふ、は、お、おい、やめろ。」

「やめませーん」

彼は私の名前が五味だとわかると笑い出したのだ。これは絶対馬鹿にされていると思った私は言ってやった。ゴミ箱さんと。

「とにかく、踏んだりゴミやゴミ箱を落としてしまったのは申し訳なかったです。ではゴミ箱さん。私はそろそろお時間が来てしまったようですので失礼いたします。」

「おい、待てよ。まだ何も…」

後ろで何か言っていたがここは早々に退散した方がいい。かっこいいからちょっと話し過ぎたとか、そんなの私は知らない。

お読み頂きありがとうございます。

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