Part7 〜Last〜
私はツバサに腕を掴まれ、走っている。
「着いたぞ!」
走り初めて約1.5分、ようやくツバサの足が止まった。
着いたのは・・・あの気味の悪い空家だ。
「なんで・・・ココに?」
私が聞いてもツバサは黙っている。
・・・どうしたの?
すると、ツバサの体が光り出した。
ツバサの体から、白い羽とわっかが出てきた。
そして、天使の姿となった。
「ツバサ・・・?」
そして、ツバサが飛び上がった。
飛び上がった瞬間、私の体が光だした。
頭の中に映像が映し出される。
私の家族全員が殺される映像だ。
・・・なに・・・コレ。
・・・でもこの映像・・・見覚えがある・・・。
そうだ!私の家に強盗が入ったんだ!!
記憶が・・・戻った。
体の光がやんだ。
「記憶・・・戻ったよ・・・」
「そうか」
「でもなんで?!私はあのままのほうがよかったのに!」
私の目に涙がたまる。
「そんなの・・・お前の家族が許さない」
「・・・やっぱり?」
「ああ」
そっか・・・。
みんな・・・やだもんね。
「そいや。家宝のありか、分かったぜ?」
「え?!うそ!!」
「マジ。来いよ」
私はまたツバサに腕を掴まれ、家の中へと入って行った。
向かったのは、私の部屋だ。
「私の部屋・・・。なんで?」
「このクローゼットの中♪」
「え?」
ツバサはクローゼットを開け、奥の方に入っていた箱を取り出す。
この箱は鍵がなければ開けられないようになっている。
ツバサは鍵を手から取り出し、箱を開けた。
すると、家宝の宝石箱が入っていた。
「どうして?どうして鍵持ってんの?」
「俺は天使だぜ?出来ねーことなんかねーよ」
ツバサはペロッと舌を出し、ニカッと笑う。
私をツバサじゃなく、箱を見る。
箱はきらきらと光っている。
「どうだ?これで満足か?」
「うん♪ありがとう」
私の目から涙がこぼれおちる。
ありがとう・・・ツバサ。
最後なので長めにしてみました。
最後まで読んでくれてありがとうござぃました!