Part6
「ばいばーい。ナミ」
「うん♪また明日ねー」
私は友達と別れ、校舎を出た。
すると、門の近くでみんなががやがや騒いでしている。
しかも女子ばっかり・・・。
「どうしたのー?」
私は近くにいた女の子に聞いてみることにした。
「門のところにかっこいい男の人がいるんだってぇ。私も見たいけど見れないんだよねー」
「へぇー・・・」
なんでそんなかっこいい人がこの学校に来てるんだろ・・・?
誰かのお兄さん・・・とか?
私も見たいっ!
私は女子の塊に割り込んだ。
うっすらと見えた!
「あ!」
おとこの人と目が合った。
どんどん私のほうに近寄ってくる。
「待ってた。ナミ」
「へ?・・・えぇぇええ?!」
なんで・・?
なんで私を待ってたの?!
しかもこの人なんで私の名前知ってんの?!
どこかで会ったのかな・・・?
ん?
さっきもこんなこと思ったような・・・。
あ!!
ツバサに会ったときだ!!
まさか・・・この人・・・。
「ツバサ?!」
「うん?そうだよ」
やっぱり・・・!!
「なんで私のこと待ってたの?」
「話は後だ。行くぞ」
ツバサは私の腕を掴み、走り出した。
たまっていた女子が邪魔だったけど、ツバサは簡単に通り抜けた。
やっぱり男だね・・・。
ツバサ。
・・・・なんだか、ツバサが懐かしく思えるのはなぜ?