Part2
「あなた・・・誰?」
私の目の前に現れた男の子。
よく見ると、白い羽がついており、頭上には金のわっかが浮いている。
なんか・・・天使みたい。
「俺はツバサ。天使だ」
「へぇ〜。やっぱり天使さんかぁ」
ん?!
・・・・
「て、天使?!」
「おう♪」
ツバサはにっこりと笑う。
天使って・・・やっぱり天使?
あーもう自分でも意味分かんない!!
私は頭をポカポカと叩く。
「おめー何やってんの?」
「え?いやっ。何にもないよ」
私は頭を叩いていた手を止める。
そして、苦笑い。
「そいやおめーの名前は?」
「私?私は矢澤ナミ」
「ナミ・・・」
ツバサは私の名前を聞いたとたん放心状態になってしまった。
「ツバサ?ツーバーサ!!」
「え?!あ・・・いや」
私の声で我に返ったのか、口を開いてくれた。
「・・・どうしたの?」
「・・・」
黙り込むツバサ。
「ツバサ?」
ツバサは私をじーっと見つめる。
そして私の髪をくしゃくしゃと撫でた。
「ちょっ!何す・・・」
「なんもねーよ!ばーか」
ペロッと舌を出し、ニッと笑うツバサ。
「・・・そーですかぁ!」
私は乱れた髪を丁寧にもどす。
もう!髪は女の命なんだからねっ。
「そいや・・・なんで私ってココにいるの?」
「それは・・・」