おまけ
「それよりさ。ツバサ」
「ん?なんだよ」
私はずっと聞きたかったこと言おうとしている。
それは・・・。
「どうして私が私の名前を言った時ボーッとしてたの?」
ずっと気になってた。
そのことが気になって気になってしょーがなかったのだ。
「そんなに聞きてーのか?」
「うん♪」
私今わくわくしてる。
早く聞きたい♪
ツバサは顔を近づけてくる。
へ?へ?へ?なんで??
な・・・なんか照れるんですケド!!
顔!顔近いって!!
ヤバいヤバい!!
私絶対顔赤いって!!!!
ツバサの鼻と私の鼻がつきそうなくらいツバサの顔が近づいてくる。
・・・やめて!!
「やっぱやーめた♪」
ツバサはそう言いながら顔を離す。
「え?」
もしかして理由を言おうとしてたの?
なんだ。
でも・・・。
「なんで言ってくれないの?」
「めんどい」
はぁ?!
「いーじゃん!!」
「・・・しゃーねえなぁ」
ごく・・・。
私は唾を飲む。
「お前の名前な、俺が死ぬ前に好きだった奴の名前と同じなんだ」
「え?!」
好きな人いたんだ・・・。
「まぁあっちのほうの名前は漢字なんだけどな」
「・・・うん」
「んで、俺、そいつとデートしてたんだわ」
・・・デート。
付き合ってたってこと・・・?
なんか・・・ショックなんですけど。
「帰りに、交通事故にあっちまってそいつはこの世からいなくなっちまったんだ」
「・・・」
そんなことが・・・あったんだ・・・。
そりゃ・・・ショックだよね。
私は瞳から涙を流す。
・・・え?なんで泣いてるの?
「ナミ?なんで泣いてんだ?」
「分かんない・・・。私にも分かんない」
どうして?
まさか・・・奈美さんが私に乗り移ってんの?!
こわぁ・・・。
「ナミ。お前は俺から離れないよな?」
「・・・うん♪」
あたりまえだよ。
私は絶対ツバサから・・・離れたりしないよ!!