第2話
今回は2本です。基本、2本くらいの投稿になります。
・進堂凛の交流 妹編
・メイド総長ルセア 幹部集会
標題:進堂凛の交流 妹編
視点:作者
時期:第13章後
その日、カスタール女王国の女王であるサクヤは、最大級の緊張と戦っていた。
女王として様々な相手と対話をしてきたサクヤにとって、『人と会う』事でここまで緊張するのは初めての経験だった。
言葉にしてみれば大した事ではない。『仁の妹に会う』、それだけである。
「まさか、本物の妹と対峙する日がくるとは……。うむむ……」
仁に対して、妹ポジションをアピールしてきたサクヤにとって、仁の本当の妹(厳密な血縁関係は従妹)の存在は、色々な意味で危うい。
本音を言えば、妹アピールは親密度を上げる為のもので、それ以上の関係を狙っているのだが、上手く行っているとは言い難い。
この上、妹ポジションまで失ったら、サクヤに打てる手は無くなってしまう。
そういう経緯があり、仁の妹である進堂凛へのスタンスを決めるまで、仁の屋敷に顔を出さない事にしていた。
しかし、スタンスが定まる前に当の凛から面会の依頼が入ってきてしまった。
追い詰められたサクヤだが、断る事も出来ず、頭を抱えながら凛の来訪を待つ。
-コンコン-
「サクヤ陛下、凛様がお見えです」
メイドの1人が凛の来訪を告げた。
「お入り頂いてください」
「失礼します」
一国の王城、女王の執務室だと言うのに、入ってきた凛に緊張した様子は見られない。
「カスタール女王のサクヤです。凛さん、ようこそいらっしゃいました」
サクヤが余所行きの口調で凛に挨拶をする。
余談だが、サクヤの口調は大きく3つ存在する。
女王として公的な「のじゃ」口調。
仁達と話をする時の素の口調。
それほど親しくない相手への半プライベートな敬語口調(死に設定)。
進堂凛は、スタンスが決まっていない為、敬語口調となった。
なお、敬語口調は作中では「第2章 34.5話」でのみ使用が確認されている。
「初めまして、進堂凛です。本日は私の為にお時間を取っていただき、感謝いたします」
2人共敬語口調なので、会話の書き分けが面倒である。
「いえ、仁さんの血縁者となれば、歓迎するのは当然の事です」
流石のサクヤも、実妹の前で仁を『お兄ちゃん』とは呼べなかった。
2人がテーブルで向かい合って座ると、メイドによりお茶とお茶菓子が並べられた。
このメイドは仁の配下のメイドなので、凛が女王と面会しても何も思わない。
「兄がいつもお世話になっております。今後、私もカスタールで生活いたしますので、まずは挨拶と思いまして、面会のお願いをさせていただきました」
最初に挨拶をする相手が女王と言うのも少々おかしい気がする。
しかし、女王から挨拶をしておけば、色々な面で確実と言うのも事実だ。
もちろん、伝手さえあればの話である。
「それはご丁寧に。どちらかと言えば、私の方が仁さんのお世話になっている側ですが……」
これはサクヤにとって紛れもない本心だ。
仁の能力や勢力には、サクヤ個人に留まらず、カスタール女王国全体で助けられている部分がある。
「むしろ、もっと頼って欲しいと思っているくらいです」
「本当の意味で兄に頼られると言うのは、なかなか難しいと思いますよ?兄が困ることは滅多にありませんから……」
「はい、それは知っています」
仁が完全に他人まかせにするのは、料理くらいのものである。
だからこそ、仁は最優先で料理担当の奴隷を購入したのだ。
「兄の話ばかりで恐縮なのですが、1つお聞きしたい事があります。よろしいでしょうか?」
「……はい」
サクヤとしては、ついに来たかという心境である。
「サクヤさんは、兄の何処に惚れたのですか?」
「ふぁい!?」
サクヤの思っていた方向とは別の方向から、鋭いパンチが飛んできた。
ストレートを覚悟していたら、レバーにブローが決まった様なものだ。
「な、何故そのような事をお聞きになるのですか!?」
「純粋な興味からです。サクヤさんの他にも、兄に好意を抱いていると思しき方に聞いています。元の世界では、兄に普通の好意を示す人はほとんど居なかったので、気になるのです」
凛の目は真剣で、茶化しているようには見えない。
「他の方にも聞いているのですか……」
「はい。幸い、屋敷には兄に関わる人達が集まるので、機会に困る事はありませんでした。サクヤさんとは会う機会が無かったので、挨拶も兼ねてお話をしたかったのです」
サクヤの方が避けていたのだから、会えないのは当然である。
「当然ですが無理にとは言いません。不都合がなければ、お話しいただければと思います」
「そうですね……」
急に聞かれたので驚いたが、仁への好意は特に隠している訳でもない。
サクヤにとって、聞かれて困る話でもないので、少し考えてから答えた。
「1番大きいのは安心感だと思います。仁さんが側に居れば安心できますし、仁さんの庇護下にあるというだけで、大抵の事は怖くありません」
サクヤにとって、仁は安心の象徴のようになっている。
最初に命の危機を救われ、それからも度々生じる問題を解決していく。国と言うレベルで見れば、多数のSランク冒険者や世界規模の商会を擁している存在だ。
個人として、女王として、心を寄せても無理はないだろう。
「やはり、母数の問題かもしれませんね」
「どういうことですか?」
サクヤの話を聞き、凛は何かを考え始めた。
「他の方々も多くが『安心感』に類することを挙げていました。元の世界では、その『安心感』は『奇跡』のように捉えられ、『恋愛』ではなく『信奉』の方に傾いていたのです」
「この世界でも、信奉者が少ないわけではないですよ……?」
事実、この世界においても仁の信奉者は多い。非常に、多い。
「はい。この世界の方が元の世界よりも信奉者が多いくらいです。全体の人数が多いからこそ、『信奉』ではなく、『恋愛』の方に傾いた人の実数が多くなったのでは?と考えました」
『仁に救われた』、『仁に安心感を見出している』という者は多い。
その内、大半は『信奉』に傾くが、ごく一部は『恋愛』に傾く。元の世界よりも条件を満たした者の母数が多いから、数少ない『恋愛』に傾いた者が目立ったという事だ。
「話を聞いた限り、この仮説が事実である可能性が高そうですね。サクヤさん、貴重なご意見、ありがとうございました」
この妹、ガチで兄の恋愛事情を考察している。
「お礼と言う訳ではありませんが、1つアドバイスをさせて頂きますと、兄に恋愛対象として見られたいなら、妹を前面に出すのはお勧めできません」
「ふぉあっ!?」
ここで、もう来ないと思っていたストレートが飛んできた。
「兄は一度決めた分類から逸脱するような真似をほとんどしません。妹を名乗っていたら、ずっと妹扱いから逃れられませんよ」
「妹を名乗る事は良いのですか……?」
「それに何の問題があるのですか?」
サクヤにとっては一番の問題点だったのだが、凛は不思議そうに首を傾げるだけだ。
「実の妹を差し置いて、妹を名乗っているのですよ?」
「私は基本的に兄の人間関係に口を出す事はしません。それに、例え兄の妹が増えたとしても、私が妹でなくなるわけではありませんから、問題にもなりません」
凛は、社会的に問題がある場合を除き、兄の交友関係に口を出すのは、『普通』の妹のすることではないと考えている。
社会的に問題がなく、『凛が仁の妹である』という点に影響がなければ、口出しはしない。
もちろん、仁と凛の関係性を壊そうとする者が居た場合は徹底的に抗うだろう。
「妹を名乗るのも、名乗らないのもサクヤさんの自由です。ただ、口出しをしない代わりに、特定の誰かを応援することもしません。他の方にも、その点はお伝えさせて頂きました」
「………………」
サクヤは今後の自分のスタンスを考える。
「もうしばらく、妹を続けさせて頂こうと思います。今の私では、女性を意識させるには不足ですから。最終的には妹を卒業して、恋人や夫婦を目指したいです」
本来、妹は卒業するモノではない。
「正直、妹扱いも悪くはないので、このままで良いと思う気持ちもありますけど……」
「一応の方針は決めているけれど、迷っている部分もあるという事ですか?」
「はい、一番怖いのが、妹を卒業した後、恋人にも夫婦にもなれない。でも妹に戻る事も出来ないという状況です」
幼馴染に告白して失敗し、恋人になれず幼馴染にも戻れない状況に近い。
あえて名付けるとすれば、『恋人浪人』になるのだろうか?
「血縁があれば、その心配は無いのですけどね。凛さんが羨ましいです」
多少気まずくとも、血縁関係があれば元の関係に戻る事は不可能では無い。
「私が妹を卒業する事は絶対にありませんよ。何らかの理由で恋人になったとしても、妹である事を捨てる事はありえません」
凛にとって、妹と言う関係は絶対のモノだ。
他の関係が追加されたとしても、妹にとって代わる訳では無い。
「す、筋金入りの妹……」
サクヤは、ミオから聞いた凛に対する『筋金入りの妹』という評価を思い出していた。
確かにこれは『筋金入りの妹』だ。『妹もどき』である自分とは格が違う。
サクヤは素直にその事実を受け入れた。
「私にとって、それは誉め言葉です」
こうして、凛への評価が『筋金入りの妹』となった者が、1人増えたのだった。
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登場人物
名前:サクヤ
性別:女
年齢:10(登場時)
種族:人間
称号:カスタール女王国女王
備考:魔族に捕らえられていたところを仁に救われたカスタール女王国の女王。仁の王族女性コレクション(仮)の最初の1人(ドーラは除く)。親族は全員魔族に殺されており、地味に王家存続の危機である。なので、恋愛的にも政治的にも仁は絶対に手放せない状況。仁の恩恵もあるが、世間的にはかなり有能な国王と評価されている。
標題:メイド総長ルセア 幹部集会
視点:ルセア
時期:第13章 第200話
私の名前はルセア。以前はカスタール女王国の女王騎士でしたが、今は主様の信者であり、主様の配下の内、メイドや執事を統べるメイド総長となっております。
本日は、カスタールのお屋敷にある会議室で定例の幹部集会が行われます。
当初は待機中のメイドが全員参加していた報告会だったのですが、メイドが膨大な人数になり、全員参加が困難になった時点で、責任者だけを集めた幹部集会に形を変えました。
「それでは、今週の報告会を始めます」
以前は私が進行役だったのですが、今では進行役は中堅メイドの仕事になっています。
後進の育成というのは、どのような組織でも必ず直面する課題です。
「最初の議題は人事です。ルセア様、お願いいたします」
「はい」
メイド総長という立場上、人事の最高責任者は私になります。
「先日、主様がパジェル王国を訪れた事で、1000人以上が配下に加わりました。主様の方針により、帰る場所がある者は帰し、そうでない者は主様の下で働くことになります」
パジェル王国は主様が先日より訪れている国です。
いくつかの要因が重なり、大量の配下が増えることになりました。
「帰還組は既に出発しており、残留組は迷宮で教育中です。その後、適正に合わせて配置されます。人員希望のある部署は事前の申請を忘れないようにしてください」
基本的には本人の適性が重視されますが、不足の人員が居れば、その点も考慮します。
「次の議題はアドバンス商会です。店舗拡大について、コレットさん、お願いいたします」
「はい」
アドバンス商会の店舗拡大における責任者であるコレットさんが場を引き継ぎます。
一応、最高責任者は私になっていますが、直接的な運営は既に手離れしています。
アドバンス商会関連だけでなく、多くの案件に私は初期から関わっていますが、そのほとんどで主担当は外れています。
むしろ、人事に関する部分だけが残ったという印象でしょうか。
「予定通り、パジェル王国への物資の輸送、店舗の準備は進んでいます」
パジェル王国では災竜という常識外の怪物が目覚め、国の中枢が崩壊しました。
近隣国であるイズモ和国から、支援のために船を出し、ついでに店舗を拡大する予定です。
今まで、経営方針的な理由により、パジェル王国への出店を見合わせていましたが、パジェル王国の中枢が主様の軍門に下ったので、丁度良い機会でしょう。
アドバンス商会は営利目的ではなく、主様の観光を補助するための組織です。
それなのに、何故観光地として有名なパジェル王国に出店しなかったのか?
それは、パジェル王国は主様の言う『イベントの起きる土地』だと確信していたからです。
私達は主様の力により、行った先の土地の情報を取得する事が出来ます。
便利な力ですが、観光から『意外性』を奪う事にも繋がります。
私達は新しい土地に向かう前に、予め行き先の土地について調べ、主様の好みそうな『イベントの起きる土地』だと判断した場合、店舗を出店しないし、近づかない事にしています。
メイド達が調べ、パジェル王国はエルフ、場合によっては『姫巫女』に関わるイベントが起きる土地だと確信した為、出店が見合わせられることになりました。
「現在は並行してパジェル王国と貿易をしている国についても調べています。現時点で、ご主人様案件はなさそうです」
『ご主人様案件』と言っていたのが、『イベントによる出店の見合わせ』の事です。
「判断に迷ったら、すぐに情報展開をしてください」
「はい、その際はよろしくお願いいたします」
仮にイベントの起きる土地に先んじて出店しても、主様は私達を叱責したりはしないでしょうし、罰則を定めている訳でもありません。
失敗は有り得る。だからこそ失敗を出来るだけ減らすために手を抜かない。それが私達の方針です。それが分からない人が、幹部になる事は有り得ません。
「次の議題は魔物のテイムです。アーシャさん、よろしくお願いします」
「はい」
次に呼ばれたのは、テイムに関する専門家であるアーシャさんです。
高位の冒険者として働く傍ら、アドバンス商会にも所属し、テイム部隊の責任者を兼任しています。
なお、アーシャさんの心を折ったのは私なので、随分と苦手意識を持たれてしまっています。
「魔物のテイムは順調だよ。今週は素材系の魔物が多めだったね」
テイム部隊の仕事は、その名の通り魔物をテイムし、主様の勢力を拡大する事です。
単純な戦力として、素材の入手先として、生活や生産の補助として、役立つ魔物を集めています。
「全滅ボーナスは5件、新規のスキルは1つ手に入ったけど、既存スキルの下位互換に近いから、この場での発表は控えるよ」
領域内の魔物を全滅させると、珍しい魔物が現れます。1度全滅させると、しばらくは発生しないので、定期的に全滅させるようにしています。
ボーナス魔物はレアスキルを持っていることもあり、スキル収集をしている私達にとって、色々な意味で都合の良い魔物です。
「アーシャさん、ありがとうございます」
そのまま、奴隷の収集、スキルの収集担当者に移ります。
「新規の奴隷は212名です。これは、パジェル王国の追加分を含まない値です。新規スキルは4つです。生産に関して有力なスキルを含みますので、後程スキル担当者から話があります。出自に関して特殊なのは4名で……」
「新規スキルは7件です。テイムから1件、奴隷から4件、討伐対象から2件です。その内、特に有用なスキルは3件で、生産、収集、戦闘にそれぞれ1件ずつとなります。詳細ですが……」
この辺りは大よその平均値と言って良いものでした。
「料理担当のニノです、はい。パジェル王国で収集したレシピの内、完全に新規と言える物は14種類、他は既存の料理のアレンジと言えるものでした、はい」
料理メイドのトップであるニノさんは、主様の要請によりパジェル王国のイベントに参加しました。料理関連のイベントなので、レシピ収集も捗ったようです。
残念ながら、崩壊した国の中枢に関しては、レシピ収集が完全とはいかなかったようです。
「パジェル王国案件以外では、レシピの残っていない古い料理の再現を5件成功しています、はい。また、アレンジ料理の提案が10件ありましたが、採用されたのは3件だけでした、はい。どちらも数日中に食堂に並ぶことになります、はい」
この屋敷の食堂は、メニューの数、料理の質ともに世界最高だと確信しています。
主様の力を惜しみなく使い、世界中からレシピや食材を集め、高位の<料理>スキル持ちが調理するのですから、当然の結果と言えるでしょう。
食材に関しては、迷宮の一角を借りているので、天候を含む環境に影響されませんし、土壌の栄養も豊富な為、安定して高品質の物を供給できます。
また、テイム部隊が集めた魔物の中には、食材を生み出す魔物も居ます。一応補足すると、テイムした魔物を食肉として使う事はありません。
「人気があれば、食事処への展開も検討します、はい」
アドバンス商会は各地で食事処の経営も行っています。
食材は基本的にその土地の物を使用し、中堅以下の料理メイドの修行の場としています。
<料理>のスキルレベルもそれほど高くはありませんので、屋敷の料理と比べると劣る事は否定できませんが、それでも市井の食事処に味で負ける事はありません。
<料理>に限った話ではありませんが、スキルの存在を認識して行動すると、例え同じスキルレベルだったとしても、結果に差が出る事があります。
これは、スキルの存在を認識し、スキルがどのような行動を補助してくれるかを理解する事で、『スキルに任せる加減』が身に付くためです。
スキルと言うのは、人によってスキルレベルの上がり方が違います。
これは、1人1人スキルの成長率が異なるからです。
また、スキルレベルや理解度を合わせても、人によって効果が変わる事もあります。
これは、成長率とはまた異なる資質があるからです。
主様の勢力がここまで拡大できたのは、この成長率や資質の存在を理解し、最適な人員配置でスキルを運用出来ていることも大きな要因の1つだと思われます。
主様の基本方針は、『苦手な事より、得意な事をやらせる』だそうです。
その後もいくつかの議題を消化していきました。
冒険者クラン、探索者、傭兵団の運営は通常通りでした。
ブラウン・ウォール王国の開墾も順調だそうです。
友好勢力への劣飛竜の譲渡も進んでいます。
音楽隊のコンサートは相変わらず過密スケジュールですね。
魔法の道具の収集はイマイチでした。
その他、細々としたものが続きました。
「議題は以上となります。追加の議題、緊急要件のある方はいらっしゃいますか?」
予定されていた議題が終わり、予定外の用件がある人が居ないかを確認します。
普段は用件無しで集会が終了する事が多いです。
……おや、こんな時に念話ですか。
《……………………》
「緊急案件です!エルフの里で、主様の妹君が召喚されました!」
-ザワ-
会議室が騒然としました。
主様には、元の世界に残した妹君が居るという事は聞いていましたが、この世界に現れるとは思っていませんでした。何の準備も出来ていません。
どう考えても重要度の非常に高い緊急案件です。
「とりあえず、集会としては一旦終了とします。議事録は緊急案件を除いた状態で作成してください。また、今から緊急案件に関して人を招集し、引き続き会議をします」
発言を控える方針ですが、緊急案件でそんな事を言っている時間はありません。
「解散!」
しばらく、忙しくなりそうです。
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登場人物
名前:ルセア
性別:女
年齢:24(登場時)
種族:人間
称号:仁の奴隷、元女王騎士
備考:元々はカスタールの女王騎士だったが、魔族の手によって奴隷に落とされたところを仁に救われ、マリアの布教により無事に信者となる。作中ではメイドの代名詞のように扱われており、戦闘シーンも無いが弱い訳ではない。今はメイド総長として、仁の配下に関する人事の大部分を担っている。目立った活躍はしない縁の下の力持ち。
名前:コレット
性別:女
年齢:20(登場時)
種族:人間
称号:仁の奴隷
備考:第4章でチョイ役として登場したアドバンス商会所属の配下。経営に関する能力が高く、順調に出世してアドバンス商会の副代表のような立場になった。自身が代表を務めていた支店で仁が使ったティーカップが宝物。
名前:アーシャ
性別:女
年齢:18(登場時)
種族:人間
称号:仁の奴隷
備考:アト諸国連合で活動していたAランク冒険者の魔物使い。ギガントマンイーターに敗れ、『狂化』が発症した所を仁に救われ、奴隷となった。現在はSランクに昇格しており、アドバンス商会の魔物部隊の代表も兼任している。魔物と獣に関する事だけはとにかく優秀で、仁からも評価されている。
名前:ニノ
性別:女
年齢:14(登場時)
種族:ホビット
称号:仁の奴隷
備考:カスタールで購入された奴隷メイドの初期メンバーの1人。料理に特化しており、料理メイドの中心人物となっている。ミオの弟子であり、料理関係のイベントでは度々登場する。13章で仁と共に行動していた時は、心拍数が非常に高くなっていた。
次回、内容は未定です。
早速ネタ切れが近いかもしれません。ネタ募集した方が良いのか……。
募集するとしても、キャラの組み合わせくらいですが。