500層〜VS魔人ハドル〜前編
夏休みなのでできる限り投稿するつもりです。
ちょっと今回は前後編に。
皆様のおかげで
現在ユニーク1万PV5万を達成することが出来ました。
これからもよろしくお願いします。
それではどうぞ。
俺たちはさらに下層へと進み遂に500層まで辿り着いた。
「やっと500層か、まだまだ先が長そうだなぁ…」
俺がそうぼやいていると、
「そんなこと無いですよ。頑張りましょうカイト様。」とどやされてしまった。
しばらくすると今まで見たような大きな扉があった。
「ん?今迄200.400層と来てたのにここに来てなんで500層でこれがあるんだ?」
俺たちが見つけたのは今迄200.400層とボスのいるときに見られた扉だった。
「まぁとりあえず入ってみるか。行くぞミラ。」
そう言って俺たちは扉の奥へと入っていった。
扉の奥は今迄同様大きな空間となっていた。
そこには人のような何かが立っていた。
『ほう…ここに新たに人が来るのは久方ぶりだな。』
そう呟くと相手はさらに続けた。
『私はここ500層の守護者魔人ハドル。ここを通りたくば私を倒してみせろ。ゆくぞ“曲芸師の独壇場”‼︎』
相手…魔人ハドルはそう話すといきなり魔法を仕掛けてきた。
ハドルを中心に薄紫色の膜が広がっていき部屋全体を覆った。
「おいおい…いきなり仕掛けてきやがった。やるぞミラ‼︎」
「はい‼︎」
俺らはすぐさま戦闘準備をした。
『ふむいい構えだ。だが私のユニークスキルの前にどれだけ耐えることができるかな?』
ハドルはそう答えながら手をかざした。
そうすると周囲に多数の武器が出現した。
「おいおいまじかよ…」
「どうしたんですかカイト様?」
俺が驚愕しているとミラがわからずに尋ねてきた。
「まずいなありゃどう見ても銃だぞ⁉︎」
そう、ハドルの出してきたのはこの世界にあるはずのない銃の数々だった。
『なんだこいつらが何か分かるのかならお前はいつぞやのやつらと同郷の者ということだな。』
「⁉︎」
俺は驚きを隠せなかった。
(同郷⁉︎俺らより前に来たことあるやつがいたってのかよ⁉︎)
『その反応からしてやはりそうであったか。
あの者らは実に面白かったよここにあるような武器を持ち全員が緑色の同じ服を着ていたな。あのときは数人を囮に先に進まれてしまったよ。まぁその数人を調べることでこれらを再現することが出来たがな。』
ハドルは俺の驚きに対してそう答えた。
(てことは俺らの前に呼ばれたのは自衛隊ってことかよ。余計なことしてくれやがって。)
俺はそう愚痴りながら銃に対抗するために狂椛を構えた。
『ではこちらから行かせてもらうとしよう。』
そう言うとハドルはすべての銃の引き金を引いてこちらへ乱射してきた。
「ミラ‼︎俺の後ろに隠れておけ‼︎」
「で、でもカイト様が…」
「俺ならこいつでどうにかできるから大丈夫だ。早く‼︎」
俺が狂椛を構えながら言うとミラは納得したのか後ろに下がっていった。
日本では刀など使ったことがないのにスキルのおかげか思うように動かすことができ、ひとまず全ての銃弾をはじき返した。
『やはりたった2人でここまで来るだけはあるな。お次はこれでどうだ?』
ハドルは銃を全て消失し、機関銃を出してきた。
(おいおい機関銃はさすがにキツイぞ…どうにかして止められればいいんだが、とりあえずしのぐしかない。【創造】《武具創造》“盾”‼︎)
俺は大きな盾を取り出しそこにミラと隠れた。
(くそ。このままじゃいずれ盾を貫かれて俺たちの負けだ。どうしたらいい?‼︎そうだ‼︎機関銃なら銃身の中心をぶち抜けば回らなくなるはず。とするとこちらにも銃のような武器が必要だが、魔法で作られた銃に普通の銃が効くとは思えない。なら魔法を作るしかないか?でも時間が足りない。しょうがないか)
「ミラ‼︎少し時間を稼いでくれ。《武具創造》“盾”」
「わかりました。でもどうするんですか?」
「魔法を作る。頼んだぞ。」
「はい、お任せください。では行きます‼︎」
そう言うとミラは盾を持ちながらハドルの方へと走っていった。
(ミラが時間を稼いでくれているうちに考えないと…
銃がダメなら弓か?魔法で作る弓なんてそこまでの威力は…最強の弓をどうにかしてつくれないか?
弓といえば狩猟だよな?狩猟に関して一番と言えば…アルテミスだ‼︎アルテミスはギリシャ神話の神…なら他の神の話も使えそうだな、なら《魔法創造》“神話魔法”後はこいつを武器にすればいける‼︎)
感想等お待ちしております。
後半も少ししたら投稿します。




