初の眷属化! ミラ覚醒?
俺はつい先ほど仲間になったミラとダンジョンを進んでいた。
B179層
そこは光り輝く水晶の間だった。
床から壁、天井、柱までもが半透明の水晶でできていた。光がない地下のはずなのに、どれもが反射して青白くかがやいていた。
「こいつはすげぇな…」「すっごい綺麗です。」
俺はしばらくの間水晶に見惚れていた。
柱に近づいて触ってみるとひんやりとした冷たさが伝わってきた。
光を反射しているため大自然の鏡ができていた。
そこに映るのはミラと身長190㎝ほどの黒髪に金色の瞳を持った青年だった。
「誰だこいつ………あ、俺か。」
俺はまだ転生後の自分の姿を見ていなかったので誰なのかわからなかった。
対してミラの姿は簡単に言えば…幼女だった。
透き通る様なロングヘアの銀髪に小さめの狐耳に白い肌、一本の尻尾が生えていた。種族が気になったので【完全な眼】で鑑定をした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前 ミラ (奴隷の為苗字消失)
年齢 12
種族 九尾族とエルフ族のハーフ
職業 奴隷
レベル 8
体力 100
筋力 40
耐性 40
俊敏 60
魔力 150
魔耐 150
アクティブスキル:
ユニークスキル
【九尾】(覚醒第一段階)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ミラはエルフと九尾のハーフであった。
やはりステータスが低くほとんどスキルがなかった。
覚醒第一段階というのは尻尾の数のことを指すのだろう。また、年齢が12だった。
俺はそれを認識した途端なぜか罪悪感に囚われた。
(俺大丈夫かな?捕まらないよな?お巡りさんこいつですとか言われないよな?俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない俺はロリコンじゃない。)
そうして悩んでいるとミラが、
「カイト様かっこいいです。」
と言ってきた。
(まぁいいか。)気にしないことにした。
フロアの奥に進むと一つだけ巨大でドス黒い色の水晶があった。
それに近づくと”黒椛”がカタカタと震えだした。
(なんだ…?黒椛が欲している?こいつを斬ればいいのか?)
「ミラ、少し下がっていろ。」
俺は黒椛を居合の構えで構えて一気に斬った。
すると、黒椛に水晶の黒い部分が吸収され始めた。
吸収が終わると黒椛がさらに禍々しい姿に変わっていた。
「これは…進化したのか?とりあえず【完全な眼】っと」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーー
名前 妖刀 マガツヒ “狂椛”
ランク 神話級
禍々しい力を吸収し、妖刀と化した。
斬った相手から極限まで血を吸い取る。
吸えば吸うほど強力となる。
使用者の精神を蝕むため扱える者が限られてくる。
効果 【血の捕食者】【血斬】が使える。
筋力、魔力に補正
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なんか…すげぇな…」
とりあえず次の階層へと進む。
さらに階層を進んでいき、ついにB200層へと到達した。
そこは今までとは違い、巨大な広場だった。
「これは流れ的に中ボスかな?」
すると、正面に光が集まり始め、じょじょに形を成していった。
現れたのは、巨大な体、太い4つの足、そして頭から角の生えた豚のような生き物、
ベヒモスだった。
「こいつはベヒモスかな…まぁ【完全な眼】発動っと。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前 カイザーベヒモス
年齢 15
レベル 260
レベル差があるためこれ以上の表記不可
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カイザーベヒモス…
ベヒモスの希少種。
筋力や魔力などがベヒモスの10倍。
様々な属性の魔法を使ってくる。
「うっわ、なにこれ強…レベル差で表記不可って…、勝てるかなこれ。」
差が大きすぎた。
現在の快斗のステータスは、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前 カイト・カンナヅキ
年齢 16
種族 天神族(堕天)
職業 俊足の勇者
レベル 150
体力 5000
筋力 1500
耐性 1500
俊敏 8000
魔力 6000
魔耐 7800
アクティブスキル:
【飛翔】【俊足】【異次元倉庫】【創造】【略奪】
【闇魔法】Lv10【眷属化】【眷属昇華】【刀】Lv10
【完全な眼】【怪力】
パッシブスキル:
【言語理解】【完全地図】【神の料理人】
ユニークスキル:
【亜空間創造】【空中要塞召喚】【断罪の光】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レベル差が100以上あるため鑑定できなかったようだ。
それに後ろにはミラがいる。ミラのレベルはもっと低いためこのままでは死んでしまうかもしれない。
そこで、【眷属化】を試してみることにした。
「ミラ。今のままじゃ危ないと思うから、俺のスキルで俺の眷属になってくれ。」
「はい。」
『我、ここに眷属を望む。【眷属化】‼︎」
俺がスキルを発動すると光が発生しミラを包んで行った。
光が見え収まると、出てきたのはミラに似た快斗と同じくらいの見た目の9本の尻尾の生えた女性だった。
「ミラなのか…?」
「はい。」
尻尾が増えていたので鑑定をかけてみた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前 ミラ・アルフォート
年齢 12
種族 九尾族とエルフ族のハーフ
職業 魔術闘士
レベル 100
体力 4500
筋力 1000
耐性 1000
俊敏 3000
魔力 10000
魔耐 15000
アクティブスキル:
【幻術】Lv8【妖炎魔法】Lv8【火魔法】Lv8
【拳闘】Lv8【九尾化】
ユニークスキル
【九尾】(最大覚醒)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一気にステータスがあがっていた。
「なんか力が湧き上がってくるんです。」
「ならいいな?よしこいつを殺るぞ。」
「はいっ!」
カイザーベヒモスとの戦闘が始まった。
ご意見お待ちしております。
ミラはエルフと九尾のハーフにしました。
眷属化前のミラが幼女に対して眷属化後のミラは
大人の女性です。(前まで書いてあったことは忘れてください錯乱してました。《土下座》)
次回も一週間以内に更新予定です。
5/27 ミラに【拳闘】を追加しました。




