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 淡く輝く森の中、キラキラとした光を追う。

 見失う速さでもないけれど、置いていかれないように。スーノはほんの少し歩調を速めた。

「ねえ! どこにいくの?」

 しかし妖精は応えない。同じような景色をぐるぐると歩いているように思える。次第に、木だけの風景から花もちらほらと生えるようになっていった。やっぱり全て輝く石で出来ていたけれど。


「――見なさい」

 少し開けた場所には、花々が咲き乱れていた。普通の花畑ならば、花は風にさざめき、虫や鳥たちが飛び回る風景があるのだが、ここは違った。薄い花びらでさえ宝石で象られ、美しいはずの花畑は直立不動で、ある種の不気味さを伴っていた。

「ここは……?」

 オリビンは一輪の花に腰掛けた。彼女が軽いからか、石の花が硬いからなのか、茎は微動だにしなかった。

「愚かな人間たちの成れの果て。助けてって言うから出口に連れていこうとしたのに」

 この森を荒らそうとしたから石にしたの、と溜め息を交えて口にする。

 元は人間だったのだ。ぞくり、とスーノの背中に冷たいものが走った。恐らくこの大量の宝石に目が眩んだのだろう。それが彼女の逆鱗に触れたのだ。

「こうならないように気を付けてね」

 オリビンはにっこりと微笑んだ。

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