表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
巻き込まれ、竜生活  作者: 漂白猫夜
旅立ち
10/60

旅立ち前日2

「クディル、メルディ。これからよろしくな。」


俺は王の間を出てすぐ二人に話しかけた。


「これからも、の間違い。」


メルディがそう訂正すると、それに同意してくるクディル。


「我々は幼馴染ですし、私もメルディもあなたに仕えることを決めています。アルトが嫌というまで一緒にいますよ。」


にっこりと笑いながら言うクディルに、俺は苦笑した。


若干堅苦しい気がしないでもないが、正直クディルもメルディも俺の大事な家族のようなものだ。


ずっと一緒にいるのが嫌になるわけもない。


まぁ、よっぽどの喧嘩や意見の食い違いがなければの話だが。


「明日から俺たちは人間として暮らすことになる。行く準備はできてるか?」


俺は二人に聞いてみる。しかしそれは必要ない質問だった。


二人がどれだけ楽しみにしていたのかがわかっているから。


1年も前から着々と準備を進めていた二人に、そんな質問は必要なかった。


「当然。」


「当たり前です。」


期待いっぱいの二人は、明日出発と決まっていなければ今すぐにでも行ってしまいそうな勢いだ。


「明日は日の出とともに船で出発だ。遅れるなよ。」


「・・・アルト、寝坊禁止。2度寝も禁止。」


「私がアルトを起こしに行きますので安心してください。メルディ。」


そうだった。


この中で一番遅れる可能性の高いのは俺だった。


3人で遊ぶ約束をしていて、寝坊して何度遅刻したことか。


最近では一番早起きのクディルが俺を起こしに来るようになってしまった。


本当にしっかりもののクディルには世話になっているな。


明日が楽しみで仕方がない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ