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異世界転移 残りものでも充分です〜  作者: 綾瀬 律
第4章 転移の真実

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252/430

247.いつの間に?

洞察力ビクトルで見たらー?』

 確かに?でも怖いような…。


 思い出そう。ゼクスにいた頃にイリィとお出かけをして、確かその時に見たのが最後かな?


 アイル 15

 称号 精霊王の愛し子new

 月の女神に愛されさ者new

 呪を払いし者new

 ジョブ 生産 

 スキル 洞察力 魔力超回復 風結界、聖獣の守護×2new

  魂の番new 創薬new 引き寄せる者new

 加護 精霊王の加護new フェンリルの加護new 白大鷹の加護new 守り人の加護new


 これがまだ感謝祭前の、でもまだ1ヶ月半前くらいかな、の私。で今は?


 アイル 16

 称号 精霊王の愛し子 

 月の女神に愛されさ者

 呪を払いし者

 精霊の分身を宿す者new

 神の使徒に慕われし者new

 霊獣の王に懐かれし者new

 最古の民族を癒す者new

 ノームを助けし者new

 幻獣を救いし者new


 ジョブ 生産 

 スキル 洞察力ビクトル 魔力回復超 風結界 聖獣の守護 神獣の守護new 霊獣王の守護new

  魂の番 創薬 引き寄せる者 魂の契約new

 やらかす者new 見つける者new 料理人new

  救済者new 箱庭new 転移魔法new

 加護 精霊王の加護 フェンリルの加護 白大鷹の加護 守り人の加護 精霊アーシャの加護new

 霊獣王の加護new キビの加護new 黒曜犬の加護new イズワットの加護new ノームの加護new 幻獣の加護new


 神獣、聖獣、霊獣、幻獣 揃い踏み さらに神の使徒付き…により称号「アルティメット」を獲得


(称号アルティメットとは、聖なる4種の獣を従える者に与えられる

 この称号の持ち主は神の代行者とも言える半人半神となる

 ヤッタネ!)


 …相変わらず軽いな、ビクトル。本当に人間やめてたかも?

 ん、えぇーーーー!何これ。

 はい?私は聖なる子たちを全種コンプリートしてるの?グランドスラムも真っ青では?

 はぁ?うわぁ…これは白の森で眠りにつくとか言ってる場合じゃ無いかも。

 ハクたち(かれら)が怒ったら国どころか、大陸が消滅する勢い?

 私の安全は大陸の存亡と直結なのか。


 いや、重い重い。無理だから、生命樹とかでお腹いっぱいなのにアルティメットだ?

 それは人種の最高峰ではないのかね。うん、私はちょっと目が疲れてるみたいだ。休もう。少し飛ばし過ぎたかな。

 幻覚に違いない。だってキビの加護って何?物だよ?物。なんで加護になるの?どんな加護なの?

 いや、考えるのはやめよう。


 目を瞑って眉間を揉む。少し落ち着こう。

『わぁーアイリ凄い!アルティメットだってー』


 …ナビィ、空気読んで!あ、いや今は私たちだけだ。助かった。

『やっぱりアルだねー』

『ねー』

 ハクにブラン。可愛くねーとか言ってる場合では…冷やり。なんか寒気が…そっと後ろを振り向く。


 目が合うとニッコリと微笑むイリィ。

 えっ、いつの間にここに?いつからここに…?

 これはガチでヤバいのでは?ハクさん、ブランさん、ナビィちゃん。ハクの首を左手で抱きしめ、右手でブランを押さえナビィに跨る。一蓮托生だよ?運命共同体だよ?ほら…ゾワリ。見るな危険。


「アイ、何か聞こえたよ?アルティメットって何?」

「アルティメット…最高位を表す言葉。称号に付くのは神に近しい者だけ…」

 なぜだかロリィもいる。

『私の契約者なんだから当然よー』

 だからニミ、空気読んで!

『じゃじゃーん!アーシャだよぅ』

 アーシャ様助けてー。

『アイルはもうね、人をやめたんだ!ナビィが来た当たりでほぼ人になったんだけどね。ミアにノーム、そして極め付けがニミだよ?コレクションなの?って僕も思っちゃった…それが決定打だね。まだ半分は人だから安心してな!』


 …アーシャ様、どこに安心する要素がありますか?

『まぁ僕の分身が宿った段階でもう人は諦めてたけどね?』

 誰が諦めたの?私は人がいいよ。

『白銀狼と子が出来た段階で無理だよ。そもそも魂の契約で神化した訳だし』

 ハクは緩くしっぽを振る。

『だってね、僕はアルじゃなきゃダメなんだ』


 しょんぼりしたハクが可愛くて思わず首に顔を埋める。私も大好きだよ。私が生きている限りそばにいるって言ってくれたその言葉に、私がどれだけ勇気付けられたか。

『交わることで力が一部、移譲するんだよ』

「私の能力が上がったのはハクのお陰なんだね…」


((違うと思う))

 イリィとロリィの意見は一致した。


「それなら仕方ないかな?ハク…そばにいてくれてありがとう。大好きだよ…」

 頭にキスをする。柔らかくて温かいその体は出会った頃から変わらずにずっとそばにある。

『ナビィの存在もね!世界を渡って会いたいと思うほどの…絆。素晴らしいよね』

 アーシャ様、少し残念な精霊さんだけど…たまにいいこと言うよね?


『ノームの救済もポイント高いよ』

 それは私じゃないよ?

『アイルがいなければ言葉が通じないからね!』

 それもそうか?なんで私には聞こえるの?

『ノームは鍛治の妖精だからね!アイルは半分神だからさ。神界では絶滅危惧種だったからさ』

 それなら神様が何かしたらいいのでは?

『下界のことに干渉出来ないんだよ…』


「まってイル…」

 何?

「アーシャ様は神界に行けるの…?」

 ロリィに聞かれた。あれ?サラッと流してたかな。

『行けるよ?世界樹の神聖森の管理者だからね?打合せに神界には行くよ?』

 …アーシャ様ってやっぱりど偉いかな?

『僕は僕だよ』

 うん、まぁそうだよね。じゃじゃーんだし?考えないでおこう。


(アイ(イル)はきっとアーシャ様はアーシャ様とか考えてそう…)

 正解だった。


「うん、アーシャ様は可愛い精霊さんだよね?」

『そうだよぅー』

 良かった。いまさら偉いとか言われてもね?

「人には戻れないの?」

『さらに人をやめる方向には行きそうだけど、戻るのは無理だよー』

 アーシャ様…朗らかに言う事なの?


『アイリーたくさん一緒にいられるね!』

 ナビィ…そうだね。寂しい思いをさせちゃったから。もっとたくさん一緒にいようね。

 まぁちょっと色々付いてたけど、気にしない。


「ニミ、ご飯食べるよ?」

 実はこっちで食べようと持って来たから、まだご飯を食べていなかったイリィとロリィも一緒に食べる。

 ニミはご飯の美味しさに泣いてたよ?馬って泣くんだね。

 ご飯の後はエリを呼びに戻って(こういう時は勝手に時間調整されるらしい)一緒にお風呂に入る事に。

 お風呂と聞いてニミが私も入るーと言ったけど大きさが無理だよ?体高が2メルで体長は4メルほど。物理的に入らない。

 そしたら


 シュン


 縮んだ。小馬サイズで可愛い。思わず首に抱きついて身体中撫で回したら少し嫌がられた。だってさ、ふさふさの毛が柔らかくって。

 で、お風呂タイム。今日はロリィの観察が全てニミに向かったからね、楽々と髪と体を洗ってお風呂につかったよ。

 ニミはしっぽを上げられて真剣にお股を洗われて置物になってたからね。ようやく終わってニミも湯船にぽちゃん。

『うほーい、素晴らしいわぁ』

 大はしゃぎだったよ。私たちは一足先に上がって居間で寛いでた。

 お風呂上がりに飲もうと密かに作ったフルーツ牛乳を出して器に入れニミに出す。


『何かしら?』

 ロリィが腰に手を当ててゴクゴク飲んでるのを見てニミも舐める。

『んまぁ!』

 ペロペロ…。

『甘くて冷たくて美味しい!』

 でしょでしょ?

 サトウキビから作れる黒糖と違って、精製してるからいわゆる上白糖。不純物を取り除いた100%の純砂糖だ。だからコクのある甘さの黒糖と違ってアッサリした甘さ。

 ふふふっどこかでコーヒー見つけたらコーヒー牛乳を作るぞ!


 で、ニミもハクたちも箱庭で寝るというので私は今日はロリィの屋敷に戻って寝る事にする。

 イリィと寄り添ってその温もりと匂いを感じながらスッと眠った。




 隣で眠るアイはどんどん僕から遠くなってしまう様で少し怖い。でもアイは全く無自覚で、変わらずにみんなに優しい。僕だけのアイにはなれないんだね。

 でもそれが嬉しかったりするんだ。眠るアイの唇にキスをする。おやすみ…愛しい人。



 目が覚めると淡い金髪。大好きな人の色。あと少し…寂しいな。その髪にキスをして温かな体を抱きしめる。柔らかくて森の匂いがする。

 大好きだよ…イリィ。この時間がいつまでも続きます様に。




出発まで8日…



※読んでくださる皆さんにお願い※


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