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異世界転移 残りものでも充分です〜  作者: 綾瀬 律
第4章 転移の真実

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242.お次のレシピは?

投稿時間遅れました…

 お昼ご飯を食べ終わって私はまた厨房に向かう。思い出したんだ、作りたかったもの。

 揚げ物繋がりだからね!

 ソマリに材料を用意して貰う。町に行くたびにロリィがギルマス経由で色々と食材を買ってるんだ。なんといっても容量の大きなポーチがあるからね。

 エリも前回の時にそれなりのお金が手に入って、食料や衣服、そのほか生活用品をみんなの分、買っていたよ。


 で、芋と魚。小麦粉とまた卵、さらに鶏肉。気が付いた?

 そう、フィッシュ&チップス。ポテチだよ、ポテチ。普通のフライドポテトと唐揚げもね。

 ど定番。もうね、体に悪いもん詰め込んだ感じ。でも大好き。ただね、ここでも醤油がさ…だから塩唐揚げだよ。大豆探すより箱庭で育てて、何とか外に持ち出すか?


 今は考えないでおこう。料理だよ。

 ポテチ用の芋は薄く切って水に晒す。フライドポテト用のはくし形に切って同じく水に晒す。

 魚と鶏肉は一口大に切って、小麦粉に卵を混ぜて。粉多めのもったりした状態に。


 油を温めて、タネを落として少しして浮き上がるくらいになったら芋を投入。入れ過ぎ注意。

 パチパチといい音がしてるね。あ、水から上げたら表面の水分は魔法で飛ばすんだよ?じゃないと跳ねるからね。

 あちらではキッチンペーパーで時間かけてやってたけどね、魔法便利。

 芋を油から上げて塩を振って味見。ホクッ…パリッ。

 ナビィも目を細めて味わってるよ。

 ソマリは

「これはまた…酒が飲みたくなりますな」

 だって。お酒かぁ。果実酒とかなら作れるかな?でも砂糖がな…花の蜜とかで代用する?

 また脱線するな、今はやめておこう。戻ってからの楽しみにするんだ。


 芋を揚げ終わって次はお魚さんだ。うん、いい色になったね。味見だよっと。うん、サクリッ。白身魚が淡白だから合うね。

 で最後が唐揚げ。大好きなんだよね、唐揚げ。北海道のザンギとか本当に美味しいよね。物産展に律と行っては試食してたっけ。

 で、少しだけ。高いから少しだけ買って食べてたなぁ。

 ナビィも嬉しそうに食べてる。もちろん、背中に引っ付いたままだよ?

 ふふっ可愛いな、甘えたさんは。


 ふぅ、お腹いっぱいなのに味見しちゃった。だってね?美味しいから。

 さて、後はスイーツかな。

 作りたかったんだ、あれを。

 牛乳と卵と砂糖。配合が分からないからソマリと2人で試行錯誤して、出来たよ。これがあるならあれかな。

 本当はシャークリーム作りたいんだけど、レシピが分からないんだ。残念。

 で作ったのは…夜のお楽しみ、だよ。もちろんナビィとソマリと、途中から様子を見に来たリベラで味見した。リベラが泣くほど感動してたのが印象的だったよ。

 どちらもロリィの伯爵家の特産品にすればいいよね?だって牛乳使ってるし。


 ふっ、流石に少し疲れたかな。ナビィを抱えたまま、箱庭に移動して自室で少しお昼寝。ナビィを抱きしめて一緒に横たわる。その温もりを感じながら、まるで向こうの世界に戻ったみたいに、穏やかな午睡を楽しんだのだった。


 ふと目が覚めた。ナビィは隣で寝ている。キスして抱きしめた。私に会うまでどれだけ大変だったのかな。探してくれてありがとう。

 ハクとはまた違った意味でナビィともずっと一緒だよ。今度こそ、置いて行かないようにしないとね。


 それからまたしばらく眠って、ナビィが動く気配で起きた。ナビィは私の上に乗って私を見ている。そのまま私にキスをして抱きついた。

「ずっと一緒…」

「そうだね、ナビィ…今度こそ」

 微笑みあってから起き上がる。

「戻ろう」


 ちょうどそろそろ夕食だ。メニューは少し軽め。で、食後には甘味だよ。

 チーズスフレケーキとミルクレープ(生クリームとカスタードの)だ。ほほほっ、ソマリと私の力作。

 私ではクレープを同じ大きさに焼けない。そこは本職にお願いしてね。

 目の前で切り分けてくれる。ミルクレープの断面が凄くきれいだ。そしてチーズスフレはふわっふわのぷるっぷる。

 美味しい紅茶といただくよ。

 みんなの目が甘味に釘付けだ。特にヨナがね?もう目がキラッキラ。

 フォークが重力で沈んだよ?スフレ凄いね。美味しい。あまりケーキは食べない方だったけどこれは文句なしに美味しい。

 みんなもあっという間に食べ終わってたよ?


「「「「美味しかった…」」」」

 良かったよ。


 食後はナビィを抱っこしたまま居間でまったりとして、こうしてナビィと一日中、一緒に過ごしたのだった。

 夜はいつも通り箱庭でお風呂に入ってみんなで一緒に寝たよ?ナビィは相変わらず横に張り付いてた。左にナビィ、右にイリィ。贅沢だね?



 目を覚ます。視界には淡い金髪と黒髪。うん、両側からホールドされてるね。動けない。まぁこれも幸せな証拠かな?

 でも少し鼻が痒いな。そっと手を引き抜いて鼻をかく。金髪と黒髪にキスして起き上がる。イリィもナビィものそりと起き上がった。両側からキスをされる。私も返したよ。

 さあ、あと10日か。作りたいものがまだあるから、午前はイアンたちや坑道の様子を確認。午後はものつくりかな。

 その日はそうやって一日が終わった。


 明日は少し行きたいところがある。ハクやブラン、ナビィにミスト、ミアとベビーズたちでお出かけだ。

 走り回りたいって言うからね。白の森とは違う方向に低い山があって、そこに行きたいってハクが言うから。

 そして、アイリーンとリツも私が預かって連れて行くよ。ハクがそうしてって言うからね。

 楽しみだな…。またあっという間に落ちた。



 目が覚める。淡い金髪と横にはもふもふのハクと首元にベビーズ。ルイは相変わらず仰向けでぽんぽんはお腹を晒してるね?

 ハルとナツは重なり合って、リリはルイのお股に頭を突っ込んで寝ている。柔らかくて温かい。今はベビーズたちにも色々と付けてるよ?


 首輪代わりのバンダナ(防御結界強 自動発動)

 耳輪(悪意のある接近に雷撃 自動感知)

 バンダナの飾り水晶(魔法反射 物理反射)


 悪意があっても無くてもね?傷一つ付けさせないよ?

 ハクには呆れられたけどね。仕方ないよ。親なんだから。


 ハクが起き上がって伸びをするとプルプルと体を震わせる。そして

『アル、おはよう!お出かけ』

 そうだね、今日は朝からお出かけ。朝食もお外希望だってさ。他のみんなを起こさないようにそっと抜け出すと、ロリィの屋敷では無く楽園に出る。


(おはよう)(おはよう)

(来たね)(来たよ)

(可愛い子)(愛しい子)

(いつでもおいで)

(待ってるよ)


 光が舞う。いつも迎えてくれてありがとう。私はみんなに心の中でそう告げる。


 そしてハクに乗る。ナビィはハクと並んで、ブランは大きくなって、ミストとミアは腕のポーチに、ベビーズは私の前に固まってハクの背中にしがみついて。

 アイリーンとリツは胸のポーチに。うん、全員いるね。

「行こう!」

『うん!』

 こうして朝早く拠点を出て東に向かった。森を左手に見ながら遥か先に見える山を目指す。

 朝の空気はもうだいぶひんやりとしている。でもハクが風を魔法で防いでくれるから、寒くない。

 朝のシンッとした空気が好きだ。その中をすごい勢いでハクが疾走する。あぁ、楽しいな。


 かなり遠くに見えた山はもうすぐそこだ。ナビィははしゃいであっちに行ったりこっちに行ったりとなんとも楽しそうだ。

 ハクも速度をあげたり緩めたりして楽しんでるよ。

 朝日が山裾から昇ってきた。陽が降り注ぐ。爽やかな秋の朝だった。





出発まで後10日

後半は9日



※読んでくださる皆さんにお願い※


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